aptX Losslessにも対応、解像感の高いサウンドも魅力
Sonos Aceはヘッドホンとしてのつくりも高品位になっている。ドライバーは直径40mmのカスタム設計となっており、映画や音楽制作の分野で活躍する著名クリエイターと協力し、1000時間以上のテストを経てサウンドチューニングを煮詰めたという。本体には左右合計8つのマイクを搭載し、そのうちの6つがANC用、残りが通話用となっている。周囲の音を聞くアウェアモード(ヒアスルー)も利用できる。
Bluetoothはバージョン5.4に対応。Snapdragon Sound対応のヘッドホンとなるため、コーデックはSBCやAACに加え、aptX AdaptiveやaptX Lossless(CD品質)にも対応している。
また、USB-Cケーブルを用いた有線接続も可能で、3.5mm端子のアナログ入力をUSB-Cに変換するケーブルやデジタル入力で両端がUSB-Cのケーブルも付属する。USBーCケーブルは充電にも利用でき、バッテリー駆動時間は最長30時間。3分の充電で3時間再生の急速充電も利用できるそうだ(完全充電は2時間)。
ちなみに、スマホなどで再生した音をDolby Atmosで楽しめるかどうかは、再生環境(端末と配信サービス)に依存する。サービス側はバイノーラルレンダリングまたは端末側でデコードできるDolby Atmosの信号(ビットストリーム)が求められるそうだ。
装着感や外観にもこだわっている。低反発素材で形状を記憶するメモリーフォームタイプのイヤーパッドはヴィーガンレーザー仕上げで質感が高く、簡単に交換できる仕組みとなっている。塗装はマットで高級感のある質感を提供する。伸縮する金属製のアームはこだわりで、ヒンジ部がイヤーカップ内に収納されるなど使い勝手の良さととデザイン性の高さがハイレベルに融合している印象だ。さらに内側は対比色になっており、装着する向きを分かりやすくしている。ヘッドホンの着脱に連動して自動で再生/一時停止が切り替わる、装着検出機能も搭載する。キャリングケースの形状もシンプルかつスリムで旅行かばんなどに入れやすい。
ボタン類も上下スライドで音量調整、中央のプッシュで再生/一時停止、長押しでサウンドバー/ヘッドホン再生の切り替えができるコンテンツキーの搭載など考え抜いた内容になっている。重量は312gだ。
数年前から投入のうわさがあったものの、なかなか製品が出なかったSonosのヘッドホンだが、登場した製品はSonosらしい特徴をふんだんに取り込んだ、プレミアムヘッドホンとなった。
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