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Sonos初のプレミアムヘッドホン「Sonos Ace」登場、サウンドバーとの連携も面白い

2024年05月21日 22時00分更新

aptX Losslessにも対応、解像感の高いサウンドも魅力

 Sonos Aceはヘッドホンとしてのつくりも高品位になっている。ドライバーは直径40mmのカスタム設計となっており、映画や音楽制作の分野で活躍する著名クリエイターと協力し、1000時間以上のテストを経てサウンドチューニングを煮詰めたという。本体には左右合計8つのマイクを搭載し、そのうちの6つがANC用、残りが通話用となっている。周囲の音を聞くアウェアモード(ヒアスルー)も利用できる。

Sonos Ace

説明用の分解モデル

 Bluetoothはバージョン5.4に対応。Snapdragon Sound対応のヘッドホンとなるため、コーデックはSBCやAACに加え、aptX AdaptiveやaptX Lossless(CD品質)にも対応している。

 また、USB-Cケーブルを用いた有線接続も可能で、3.5mm端子のアナログ入力をUSB-Cに変換するケーブルやデジタル入力で両端がUSB-Cのケーブルも付属する。USBーCケーブルは充電にも利用でき、バッテリー駆動時間は最長30時間。3分の充電で3時間再生の急速充電も利用できるそうだ(完全充電は2時間)。

 ちなみに、スマホなどで再生した音をDolby Atmosで楽しめるかどうかは、再生環境(端末と配信サービス)に依存する。サービス側はバイノーラルレンダリングまたは端末側でデコードできるDolby Atmosの信号(ビットストリーム)が求められるそうだ。
 

Sonos Ace

ドライバーユニットの振動板サイズは40mm

Sonos Ace

簡単に取り外しや交換ができ、装着感も優れたイヤーパッド

 装着感や外観にもこだわっている。低反発素材で形状を記憶するメモリーフォームタイプのイヤーパッドはヴィーガンレーザー仕上げで質感が高く、簡単に交換できる仕組みとなっている。塗装はマットで高級感のある質感を提供する。伸縮する金属製のアームはこだわりで、ヒンジ部がイヤーカップ内に収納されるなど使い勝手の良さととデザイン性の高さがハイレベルに融合している印象だ。さらに内側は対比色になっており、装着する向きを分かりやすくしている。ヘッドホンの着脱に連動して自動で再生/一時停止が切り替わる、装着検出機能も搭載する。キャリングケースの形状もシンプルかつスリムで旅行かばんなどに入れやすい。

Sonos Ace

コンテンツキーと呼ばれる独自のボタンを持つのも特徴。上下のスライドで音量調節ができ、押し込むと一時停止や再生ができる。さらに長押しすると、Sonos製のサウンドバーから音を出したり、サウンドバーで再生中の音をヘッドホンで楽しめるようにせる。

Sonos Ace

ハウジング部にすっぽりと収まるアーム部分のデザインも特徴的だ。

 ボタン類も上下スライドで音量調整、中央のプッシュで再生/一時停止、長押しでサウンドバー/ヘッドホン再生の切り替えができるコンテンツキーの搭載など考え抜いた内容になっている。重量は312gだ。

 数年前から投入のうわさがあったものの、なかなか製品が出なかったSonosのヘッドホンだが、登場した製品はSonosらしい特徴をふんだんに取り込んだ、プレミアムヘッドホンとなった。

Sonos Ace

Sonos Ace

ケースも薄型、ケーブル類を収納しやすい小物ケースはマグネットで簡単に固定できる。

Sonos Ace

ケースを薄型にするため、内側が少しえぐれた形状になっているのも芸が細かい。

Sonos Ace

Sonos Aceを紹介するSonosプロダクト・マーケティング・マネージャーのDane Estes氏

Sonos Ace

デザインについて解説したSonosのシニア・インダストリアル・デザイナーSam Prentice氏

Sonos Ace

Sonos Japan合同会社の吉田庸樹氏も登壇し、2002年にワイヤレスオーディオを目的として設立したSonosブランドについて紹介。

Sonos Ace

Sonos特任プロダクト・マネージャーのScott Fink氏は、Sonos Aceの利用シーンについて解説するとともに、サウンドバーとの連携機能をデモしてくれた。Sonosのサウンドバーにも広くかかわっている。

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