CPU定格のままでも得られるトップクラスの静音性、Dark Rock EliteとDark Rock Pro 5はオススメだ
Dark Rock EliteとDark Rock Pro 5はbe quiet!らしい静音性を追求した製品で、とくにQモードにおける静かさは好印象だ。静音を追求する際、PL1%PL2の設定をたとえば65W程度まで大胆に引き下げるテクニックがあるが、Dark Rock EliteかDark Rock Pro 5をQモードで運用すれば、CPU定格で30dBA台を実現可能だ。静かさを求めるニーズに対して間違いなくオススメできる。
Dark Rock Eliteの価格は実売2万円前後、Dark Rock Pro 5が1万7000円前後だ。この価格帯は36cmクラスの簡易水冷CPUクーラーのエントリー製品が該当するものの、実運用ではDark Rock EliteとDark Rock Pro 5のほうが静かだ。エントリー向け簡易水冷CPUクーラーは高価なファンを組み合わせるわけにもいかず、しかも3基搭載すると50dBA前後の動作音になるからだ。
冷却性能については、簡易水冷CPUクーラーも豊富に選択肢のある現在、トップクラスにあると評するのは難しい。しかし、CPU定格であれば十分に冷やせているうえ、無制限時はサーマルスロットリングにかかっているものの、性能を引き出せている印象だ。
ただ、Dark Rock Elite、Dark Rock Pro 5の長所をもっとも引き出せる運用はCPU定格だ。PモードとQモードはCPUとの組み合わせ次第と考えられるため、両モードを試したうえで許容範囲ならQモードを利用するといい。
Dark Rock EliteとDark Rock Pro 5は、be quiet!ならではの静かさに加え、空冷のメリットも得られる。液漏れなしの安心感に加えて、超大型空冷CPUクーラーらしくPCケースに収めた際の密度感もいい。be quiet!の空冷CPUクーラーのなかでも高い満足感を得られる製品だ。
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