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見た目スッキリでキレイなPCが誰でも簡単に組める

自作PCの配線ゴチャゴチャは過去の話、「PROJECT ZERO」製品一覧と作例を紹介

2024年05月15日 11時30分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

MAG PANO M100R PZ

「MAG PANO M100R PZ」は「PROJECT ZERO」対応PCケースの第一弾。2面ガラス、右側面吸気というトレンドを盛り込んだmicroATX(Mini-ITXにも対応する)向けケースだ。なお、「PROJECT ZERO」マザーボードは「PROJECT ZERO」対応PCケースとの組み合わせが必須だが、「PROJECT ZERO」対応PCケースは通常のマザーボードにも対応する。

MAG PANO M100R PZ 実売価格は1万6000円前後

「PROJECT ZERO」対応で通常のPCケースと異なるのは、マザーボードベースの裏面コネクタ・ピンヘッダにあたる部分がくり抜かれているところだ。ホールが多くてスカスカなのがよく分かるだろう。強度については裏側への曲げ加工で確保されている。そしてマザーボードを載せるスペーサーがホールとホールの間にあるのは「PROJECT ZERO」用設計の特徴だ。

「PROJECT ZERO」対応となるためホール面積が増えている

 microATX向けと言ってもサイズは235(W)×440(D)×405(H)mmとけっこう大きい。超大型のハイエンドビデオカード(最長39cm)に対応し、天板部は最大36cm水冷ラジエータに対応、右側面に12cm角ファン×3基を縦置き配置するゲーミングPCケースのためだ。

ハイエンドゲーミング向けなので、実質的にはミドルタワーより高さが少し低い程度のサイズ感

 側面の3連12cm角ファンは標準搭載。リバースブレードを採用しているので、左側面から見てファンが正面を向いている状態で吸気として動作する。加えて背面には排気用12cm角ファン×1基を搭載。天板部も12cm角ファン×3基分のスペースがあり、36cmクラスの簡易水冷CPUクーラーにも対応。ほか電源カバー部の上に12cm角ファン×2基を搭載することができる。

標準で右側面に12cm角ファン×3(リバースブレード:吸気)、背面に12cm角ファン×1を搭載

 フロントインターフェースは左前側スタンド部分にある。つまりこのPCケースは机の上に置く前提、使用者の右に置く前提の設計だ。

フロントインターフェースが脚部にある

 シャドーベイは2.5インチ×2基(うち1基は3.5インチにも対応)と割り切った仕様。それはマザーボードベースの裏にある。そのため、電源スペースは比較的ゆとりがある。奥行き15、16cmクラスの電源を組み合わせれば、余ったケーブルを十分に収納することが可能だ。横幅がそこまで広くないため、裏面配線スペースも一般的なPCケースと同程度。深いところで25mmほどである。

裏面はこのとおりスッキリ。代わりにシャドーベイは少なく、見た目に割り切った製品だ

裏面配線スペースは一般的なPCケースと同程度

コネクタが裏になるとこんなにスッキリ!? PCの自作がこうも簡単になるの!?

 それでは「B650M PROJECT ZERO」と「MAG PANO M100R PZ」の組み合わせでPCを組み立ててみよう。

 まずはマザーボードを合わせたところ。

マザーボードを取り付けてみた

 なお、一般的なマザーボードの場合、EPS12Vケーブルを先に挿してからマザーボードを固定しないと窮屈すぎて挿せないなんてこともあるが、「PROJECT ZERO」だとそこは気にせずに済む。EPS12Vを裏面から挿せるため、なんなら次に簡易水冷ラジエータを装着してもよい。通常のPCケースではある程度組み立てる順番が決まってくるが、「PROJECT ZERO」だとそこまで組み立て順を考える必要がない。

 肝心の裏面を見てみよう。

裏面のコネクタ、ピンヘッダがホールから顔を出している。

 ここから配線をしなければならないので、コネクタがどのくらい裏側に出っ張るのかも気になるかもしれない。実機で見るかぎり、裏面への出っ張りは2、3mmくらいだろうか。マザーボードベースのスペーサーが高さを稼いでいるため、裏面へはそこまで出っ張らない。先ほど裏面配線スペースの深さは25mm程度と書いたが、実際、この深さで問題なく右側板を閉じることができたので、そこは心配ない。

実際の配線は見た目よりも余裕があり、そこまで気を遣う必要はない

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