SIGMAは5月16日に、フルサイズミラーレスカメラ用の大口径標準ズームレンズ新製品「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DNⅡ | Art」を発表した。
前モデルに比べて、ズーム全域で解像力を向上、AFの高速化、絞りリングも追加しながら、小型・軽量化も実現している。対応カメラはライカ、シグマ、パナソニックなどのLマウントと、ソニーαのEマウント用で、シグマオンラインショップ価格は19万8000円だ。
描写力とAF速度を向上
絞りリング搭載ながら10%軽量化
「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DNⅡ | Art」
先代の24-70mm F2.8 DG DNは2019年12月発売なので、4年半ぶりのリニューアルモデルだ。先代は非球面レンズ3枚、FLDガラス6枚、SLDガラス2枚で15群19枚だったが、今回のⅡでは非球面レンズが5枚に増えた15群19枚構成になっている。
これによって、ズーム全域において諸収差を徹底的に抑制。特にサジタルコマフレアの抑制により、画面周辺部まで安定して高い解像力を達成、倍率色収差も良好に補正することで、高い解像感を色にじみのないクリアな描写で可能となっている。
AFアクチュエータにはリニアモーターHLA(High-response Linear Actuator)を採用し、最大駆動速度は従来機種に対し3倍以上高速化、AF速度が向上している。
最短撮影はワイド端で17cm、テレ端で34cmで、撮影倍率は1:2.7~1:4となる。レンズ長が12cmなので、ワイド端だとレンズ前5cm以下まで寄れることになる。先代は18~38cmだったので、寄りの性能も上がっている。
先代のサイズはLマウントで直径87.8mm×122.9mm、重さは835gだったが、Ⅱは87.8mm×120.2mmと、直径は変わらないが、全長は2.7mm短くなっている。Ⅱの重量は745gで約1割軽くなっている。
画質を低減させるフレア、ゴーストに関しては、最先端のシミュレーション技術をもとに、あらゆる条件の入射光に対し対策を行い、ナノポーラスコーティングやスーパーマルチレイヤーコートを施すことで、極限まで抑制してる。
フォーカスブリージングの抑制に配慮した設計により、ズーム全域でピント移動による画角変化が少ないので、動画撮影におけるフォーカス送りの自然な表現が可能となっている。
操作面では、絞りリングに加え、任意の機能を割り当てられるAFLボタンを追加し、2ヵ所に搭載している。
レンズ構成:15群19枚(FLDガラス6枚、SLDガラス2枚、非球面レンズ5枚)
画角:84.1-34.3°
絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
最小絞り:F22
最短撮影距離:17(W)-34(T)cm
最大撮影倍率:1:2.7(W)-1:4(T)
フィルターサイズ:φ82mm
最大径×長さ: φ87.8mm x 120.2mm
質量:745g
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