ジョルダンは5月8日、モバイル向け経路検索アプリ「乗換案内」を大幅にアップデートした「乗換案内 version 6」の提供を開始した。本アプリは、iOS 14.0以降、Android 8.0以降で利用可能。
本バージョンでは、公共交通機関の経路検索機能に加えて、トータル・マルチモーダル経路検索、予約・発券・配車、「お出かけ先情報」、リアルタイム遅延情報などの機能を搭載。「移動」に関するすべてを網羅するMaaSアプリケーションを目指す。
移動の目的作りをアシストする「お出かけコンテンツ」
アプリTOP画面に実装した「お出かけコンテンツ」では、乗換案内サービスでカバーしている全国の観光コンテンツを一挙に紹介。紹介される観光スポットは、一覧表示に加え、地図からの地域選択の2通りの検索に対応。現在地からのスポットtoスポット検索にも対応しており、興味のある観光スポットまでのルートをワンタップで検索できる。また、特定の地域をフォーカスした情報を表示するスマートシティーモードも利用可能。
新しい移動手段(ニューモーダル)を経路検索に追加
昨今導入が加速しているAIオンデマンドバス、デマンド型交通、相乗りタクシー、カーシェアリング、自転車やキックボードなどのマイクロモビリティーを経路検索に追加。
シェアサイクル「ドコモ・バイクシェア」や「HELLO CYCLING」の活用をはじめ、今後、公共交通機関にとどまらず、あらゆる移動手段を活用した最適なルートを検索できる。
乗換案内アプリが「そのまま乗車券」に
乗換案内アプリがそのまま乗車券になる、ジョルダンモバイルチケットを、経路検索結果上から購入可能できる。これまで全国の鉄道・バス事業者の交通系モバイルチケット・企画乗車券として提供し、好評だったというサービス。
また、検索結果に表示された新幹線や飛行機、私鉄特急の便を、各事業者の予約サイトと連携してダイレクト予約ができるようになった。
今後は、現在連携中の新幹線や飛行機といった一次交通の予約・利用とあわせ、現地到着後の企画チケット・地域周遊パスポート(MaaSチケット)として、観光商品や周遊クーポンなどを取り入れるという。
リアルタイム運行データで移動をサポート
リアルタイム遅延情報は、バス接近情報の提供を皮切りに、JR東日本、東京メトロ、都営地下鉄などの「鉄道リアルタイム遅延情報」と連携してきた。これらの情報は、日常利用の利便性向上に加え、災害時も含めた案内に有効であることから、今後もリアルタイム運行情報の提供を強化していく。
MaaSプラットフォーム「J MaaS」でのデータ連携
同社のMaaSプラットフォーム「J MaaS」と、検索回数月間2億回を超える多様な経路データとの連携を通じて、提供サービスの拡張を図る。
MaaSプラットフォームを通じて現在推進している拡張機能には、「経路データと自動運転・自律走行ロボットとの予約連携や経路連携」「利用者の属性データを踏まえたパーソナライズされた経路検索」などがある。
また、「障害者が希望する経路の交通事業者への事前サポート連絡」など、4月より施行された障害者差別解消法の改正法において義務化された合理的配慮の提供に資するデータ連携サービスも実現していく。また、経路データは日時データも保有しているため、「未来の移動予測データ」としても活用が可能だという。
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