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春のヘッドフォン祭 2024で見つけた新製品、気になる製品

2024年04月30日 17時00分更新

なんとDolby Atmosにも対応したながら聞き高音質イヤホン!

 高音質という評判も高い、CleerのARCシリーズ。その最新機種が「ARC 3」だ。ARC 2をさらに強化し、オープンイヤー型と高音質を両立。さらにDolby Atmosoによる3D再生、LDACやaptX Adaptiveなどハイレゾ級ワイヤレス伝送への対応、完全防水のIPX7、ケースに備えた液晶ディスプレーなど多くの新機能を搭載している。

Cleer ARC3

CleerのARC 3

Cleer ARC3

ケースには液晶ディスプレーがあり、設定や状態を確認できる。

Cleer ARC3

なんとDolby Atmosにも対応!

 Music、Music Pro、Sports、Sports Pro、Sports MAX、Game、MP3プレーヤーモデルの7エディションをクラウドファンディングで取扱予定。16.2mmと大口径のダイナミックドライバー、より深みのある低音表現を可能とする特許技術DBE 3.0を採用。Gameモデルは専用USB Type-Cドングル同梱で29msと低遅延。Music ProやSports MaxはAI制御のANC搭載で外部ノイズを低減。Sports ProやSports MAXはAIパーソナルトレーナー機能として、ワークアウト情報に基づいたフィードバックを提供するそうだ。

 一般販売する際の価格は4万円~6万円程度になる見込みだという。

1台でLC3やaptX Losslessなど
マルチなコーデックに対応できるドングル

 NUARLは、完全ワイヤレスイヤホンなどの開発過程で必要なものと考えて、試作したUSBドングル「X877」を展示していた。USB Type-C端子に接続して使用するものだが、最大96kHz/24bitのaptX Adaptive、aptX Lossless、LE Audio向けのLC3や軽量で低遅延のSnapdragon Sound Gamingコーデックなどにマルチで対応。ハイレゾ級ワイヤレス伝送から、低遅延伝送まで幅広いコーデックを本体ボタンで切り替えて使えるのがポイントだ。発売予定などは決まっていない。

NUARL X877

X877

 また、すでに展示しているMEMSスピーカー搭載の完全ワイヤレスイヤホンに加えて、ほぼ同一構成で有線接続という「X979」を展示。ドライバーの構成はxMEMSの「Cowell」を高域用に使用。低域用にはカーボンナノチューブ振動板を使った独自ドライバー(NUARL DRIVER [N8] v4)を使用している。有線タイプのMEMSスピーカー搭載イヤホンは、Noble Audioが「XM-1」という機種を出しているが、XM-1がコネクター部分にUSB DACを搭載しているのに対して、NUARLの製品はイヤホン内にUSB DACを搭載しているという。そのため、完全ワイヤレスと同様、個々のドライバーを独立して駆動するバイアンプも可能となっている。

NUARL X979

X979

スマホでバイノーラル録音が簡単にできる立体音響マイク

 WHISMRは、現在クラウドファンディング中という、バイノーラル録音用マイク「W-BM1」を参考出品。スマホをつなぐだけで簡単に臨場感のある音やASMRなどが記録できる。会場では実際にどのように聞こえるかを試すこともできた。

WHISMRのW-BM1

本体にスマホスタンドやフェイスマスクを付けたところ。

 左右に人間の耳と近い硬さのシリコン耳があり、そこにコンデンサーマイクが仕込まれている。マイクは定評あるプリモ製(6mm)とのこと。背面にはUSBでデジタル出力できるオーディオインターフェース、上部にはスマホスタンドなどを固定するための1/4インチネジを用意している。デジタル処理(拡散音場フィルタ)で、バイノーラル録音独特の癖を取り除くことができるほか、スマホのUSB端子に直接音を送って録音したり、ヘッドホンで収録中の音を直接モニターできたりする。外部ECMマイクをオプションで用意する予定だという。また、ウィンドスクリーンや、より人間の頭部に近づけるため鼻をあしらったフェイスマスクなども用意している。本体サイズは幅170×奥行き100×高さ80mmで、重量は260g。価格は5万円程度になるようだ。

WHISMR W-BM1

リアルなシリコン耳

スマホをつなぐだけで簡単にバイノーラル録音ができる。右端はUSB出力。中央がヘッドホン出力、左側が外部ECMマイク端子。

WHISMR W-BM1

フェイスマスクを外した状態。

 スマホを使ったYouTube配信などにも良さそうな製品だ。

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