USB4コントローラーはASMedia「ASM2464PD」
変換基板を確認すると、コントローラーはUSB4ストレージの定番というか唯一となるASMedia「ASM2464PD」を搭載していた。ZIKE「ZikeDrive」など、USB4エンクロージャーやストレージは基本このチップが搭載されており、コントローラーのスペックとしては、USB 3.2 Gen1だけでなく、倍の20Gbpsを発揮するUSB 3.2 Gen2×2にも対応している。
Windows&Macで実力をチェック
手持ちのNVMe M.2 SSDを「AOK-M2NVME-USB4」に取り付けて、パフォーマンスを試してみた。テストにはUSB4ポートを備えているASRcokのAMD B650Eチップセット対応マザーボード「B650E Taichi」に、Ryzen 7 7800X3Dを搭載した自作PCを使用した。
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | AMD「Ryzen 7 7800X3D」 (8コア/16スレッド、最大5.00GHz) |
| CPUクーラー | Corsair「iCUE H115i RGB ELITE CW-9060059-WW」 (簡易水冷、140mmファン×2) |
| マザーボード | ASRock「B650E Taichi」 (AMD B650E、ATX) |
| メモリー | Crucial「Pro Overclocking DDR5-6000 32GB Kit CP2K16G60C36U5B」 (16GB×2、DDR5-6000) |
| ビデオカード | ASRock「Radeon RX 7800 XT Steel Legend 16GB OC」 (Radeon RX 7800 XT、16GB DDR6) |
| ストレージ | Crucial「T700 2TB」(PCIe5.0×4 NVMe) Crucial「T500 1TB」(PCIe4.0×4 NVMe) Samsung「980 PRO 2TB」(PCIe4.0×4 NVMe) Western Digital 「WD_BLACK SN850 NVMe 2TB」(PCIe4.0×4 NVMe) Western Digital 「WD Blue SN570 1TB」(PCIe3.0×4 NVMe) |
| 電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」 (1000W、80PLUS PLATINUM) |
| OS | マイクロソフト「Windows 11 Home 64bit」(23H2) |
| グラフィックドライバー | AMD Software: Adrenalin Edition 24.3.1 |
NVMe SSDは、Crucial「T500 1TB」、Samsung「980 PRO 2TB」、Western Digital「WD_BLACK SN850 NVMe 2TB」を用意した。さらにPCIe3.0×4接続かつDRAMキャッシュレスのWestern Digital「WD Blue SN570 1TB」でも試してみる。
CrucialとSamsungは相性あり
まずは、ストレージのプロパティの「ポリシー」タブで、書き込みキャッシュを有効にしないと、ライトパフォーマンスがいまひとつになるCrucial「T500 1TB」とSamsung「980 PRO 2TB」から試していこう。
結果は予想通りで、ともにライトパフォーマンスがガタ落ちしている。ちなみに以前紹介したThunderbolt 3エンクロージャーやZIKE「ZikeDrive」で試したときにもCrucialとSamsungなどといった一部メーカーのSSDは同様にダウンしている。
Crucial SSDは、「P5 Plus」のときは自社コントローラーを採用していたが、今回使った「T500」のコントローラーはPhison「PS5025-E26」に変わっている。そのため、コントローラーとの相性というよりも、ファームウェアの仕様による相性なのかも知れない。
そこで、Windowsで書き込みキャッシュを設定すればライトパフォーマンスは大きく向上するはず、というわけで設定後に試した結果が以下で、ライトパフォーマンスは3000MB/秒に迫っている。
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