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TOPPAN、壁と見分けがつかないディスプレー。透過加飾技術を活用

2024年04月19日 18時15分更新

「ダブルビューサイネージ」のイメージ

 TOPPANは4月19日、ディスプレーへの加飾と鮮明な映像表示を両立した特殊な化粧シート「ダブルビューフィルム」を開発したことを発表した。

 このダブルビューフィルムを搭載した、施設やホテルのエントランスなど、高いデザイン性が要求される空間での使用に適した、デジタルサイネージ「ダブルビューサイネージ」の販売を、ホテルや商業スペース用向けに同日より発売した。

 ダブルビューフィルムは、TOPPANが建装材事業で培ってきた木目等の表現方法を進化させた透過加飾技術を使用した化粧シート。特殊な印刷技術とインキを用いた化粧シートにより、ディスプレーを鮮明に表示できるため、デジタルサイネージと組み合わせることで、インテリアと調和するスマートなディスプレー表示が可能になる。広告や天気予報などを、インテリアとの調和を乱さずにデジタルサイネージに表示できる。

 ダブルビューサイネージでは、特殊な印刷技術とインキの組み合わせにより、壁面デザインに干渉しない映像表現が可能。これにより、視聴者はまるで壁から映像が浮かび上がるような不思議な体験ができるという。

 ウォールパネルの後ろから映像を表示するため、プロジェクター投影における人影の写り込みによる映像の阻害影響がない。また、表層がウォールパネルとなるため、デジタル感を軽減し、高品位なインテリア空間を実現。表面意匠は高級感のある5パターンをラインアップする。

化粧シートの意匠は5パターン

 文字や動画等、様々なコンテンツに対応した映像表示が可能。利用者の要望に沿ったコンテンツを利用できる。また、ダブルビューサイネージに適したコンテンツ制作から施工までを提供する。ディスプレーサイズは55インチ、パネルサイズは幅1333×高さ813×奥行き140cm。

 同社は今後、ホテル、オフィス、公共施設、マンションエントランス等に向けて本製品を展開し、2027年までに関連受注を含め50億円の売上を目指す。

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