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ソニー、“着るエアコン”活用の法人向け新事業「REON BIZ」

2024年04月08日 17時15分更新

 ソニーサーモテクノロジーは、ウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET(レオンポケット)」などのREON事業をソニーグループから承継し、4月1日付けで事業を開始。法人向けに温度ソリューション・IoTクラウドサービス「REON BIZ(レオンビズ)」を4月8日に提供開始した。

 本サービスでは、ウェアラブルセンシングデバイス「REON POCKET TAG(レオンポケットタグ、以下TAG)」を用いて、建築現場などの屋外作業環境や、オフィスや倉庫などの屋内ファシリティーの温湿度、照度等を可視化する。そして、クラウドに蓄積されるこれらのデータを活用することで、暑熱リスクの把握や、空調温度の最適化などのファシリティーマネジメントに寄与する。

 温度・湿度・照度・行動・振動データを取得可能なTAGを用いて、屋内外の環境を可視化し、データを提供。TAGは小型・軽量なため設置場所の制約が少なく、手軽に多数設置し細かく可視化できることが特徴。多様なセンシングにより、特定の場所や人々の周辺の環境を常に把握できるため、オフィスや建築現場などの環境を改良するための施策検討に活用できるという。

 TAGで取得したデータはクラウドに自動で保管されるため、リアルタイムの監視や、データの振り返りが可能だ。また、データはクラウド間でAPI連携が可能で、他のシステムと組み合わせた活用もできる。これまで可視化されなかった変化への気づきや、長期間の経過を踏まえた対策検討や効果検証にもつながるという。

 さらに、REON POCKETを活用することで、仕事をする環境の改良も期待できるという。例えば、TAGで取得した屋内空間の温度環境データと、個人に合わせた温度調節が可能なREON POCKETが連携することで、空調温度の最適化につなげられるとする。

 同社は、温度情報を新しい付加価値として活用するパートナー企業・研究機関などを募集している。

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