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慌てさせて文中リンクをタップさせる手口

【詐欺】法的処置をチラつかせる偽ゆうちょ銀行からのメールが出現

2024年03月28日 18時00分更新

利用サービスはあらかじめブックマークを設定しておき、怪しいメール内容が届いたらそのブックマーク経由でログインして真偽を確かめましょう

口座数日本一(?)の銀行を装う詐欺メール

 フィッシング対策協議会は、ゆうちょ銀行を騙ったフィッシング詐欺が報告されていると発表しました。これは、“あなたの口座がセキュリティシステムに引っ掛かったので利用制限した。至急確認したいので回答せよ”という主旨のメールを送りつけて偽Webサイトに誘導し、アカウントやキャッシュカードにまつわる情報を入力させて盗み取るというもの。

 以前、「フィッシングは不特定多数に送信することでクレジットカード情報などを含んだ個人情報を盗む詐欺の手口ですので、騙る相手はできる限り金銭が絡んだ当事者の多い組織・団体が望ましいはず」と書きました。悪用されるブランドとして銀行やクレジットカードが目立つのもそれが理由です。

 ゆうちょ銀行は口座数を発表していませんが、一説にはメガバンクをはるかにしのぐと言われています。最も多い三菱UFJ銀行の個人取引口座数が約4000万ですから、フィッシングが増加するのも納得です。

 対策は、こうした連絡が届いた際は文中リンクを決してタップせず、あらかじめ設定したブックマークから飛んでログインしてみることです。問い合わせなども文中の電話番号やURLを利用してはいけません。

 今回のフィッシングメールには、「法的な処置まで講じさせていただく場合がございます」などと脅す文言が挿入されていますが、これは慌てさせて文中リンクをタップさせる手口です。強い言葉を使った内容であればあるほど、そのメールやSMSの信頼性は薄いと考えて良いでしょう。

 なお、ゆうちょ銀行からも「【緊急】ゆうちょ銀行を騙るフィッシングメールによる詐欺にご注意ください」と注意喚起が発表されていますので、こちらにも目を通すことをおすすめします。

ゆうちょ銀行を装ったフィッシングメールの例(フィッシング対策協議会公式サイトより)

ゆうちょ銀行を装ったフィッシングサイトの例(フィッシング対策協議会公式サイトより)

 フィッシング詐欺のメールやSMSがあなたのもとに届いた際は、フィッシング対策協議会に報告することをおすすめします。

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