山根博士のグロスマレビュー
OPPOの最新フラグシップ「Find X7 Ultra」はデュアルペリスコの最強カメラスマホ
◆2つのペリスコープカメラで多彩な撮影が可能
Find X7 Ultraのカメラ部分を改めて確認しよう。中央と上部それぞれにある長方形のレンズがペリスコープカメラだ。他社の製品では低倍率側にペリスコープを採用しない例が多いが、Find X7 Ultraは望遠性能を高めながらも本体を薄型化するためにデュアル・ペリスコープとしている。
カメラのUIは直感的で、写真モードでは0.6倍、1倍、2倍、3倍、6倍の倍率が見える。デジタルでは最大120倍に対応しており、30倍を超えると全体の拡大がポップアップで表示され、どこを撮影しているかをわかりやすく表示してくれる。クイック設定は画面の上から下にスワイプすることで表示され、よく使う項目に素早くアクセスできる。なお、動画は最大4K 60fps、デジタル18倍までに対応する。
その他モードでは高解像度モードも設定できる。高解像度では超広角から6倍望遠まで、すべてのカメラで直接5000万画素の撮影が可能だ。これは夜景モードも同等で、すべてのカメラが5000万画素のため「特定の倍率では対応しない」というモードがない。
映画モードでは全画面を使ったワイド(19.8 : 9)な動画撮影もできる。ハッセルブラッドのXPANモードも利用できる。
以下は作例だ。標準撮影ではピクセルビニングにより1200万画素で記録される。超広角で風景を撮ってみたが、左右のゆがみの少ない絵が撮れた。ウォーターマークにはHASSELBLADロゴ入りのウォーターマークも選べ、撮影データも記録できる。
3倍と6倍はどちらも光学望遠であり、画質の劣化を気にすることなく遠距離の撮影ができる。
同じ被写体を30倍で撮影したが、画質は悪くない。拡大すれば荒さは目立つが、等倍でSNSへ投稿する分には問題ないだろう。また、池の遠くにカモがいたのでこちらは20倍で撮影。カモが泳いでいるためブレも見られるが、十分使える絵になっているだろう。
50倍以上の倍率では実用性はないだろうと思いつつ、60倍で遠くの鉄塔を撮ってみた。エッジの甘さは目立つものの、鉄骨のすき間がつぶれることなく、記録用としては十分すぎる画質だ。
4つの高画質カメラを搭載しているがマクロは非搭載。メインカメラは1インチなので被写体にはあまり寄ることができない。そこで6倍望遠を使い、テレマクロ撮影するといい感じに撮れる。ちなみに食事をとるときも、標準ではなく2倍、3倍で撮ったほうがよい。
夜景モードでも、シャッターをタップしてから待たされることなく保存できる。色の滲みも少なく、仕上がりはかなり映えるデキ栄えだ。なお「HyperTone Image Engine」を使うことで、AIによる不自然な明るさや補間処理を低減させている。
【まとめ】すべての性能に満足できる高性能モデル
本体パフォーマンス、カメラ、充電速度などあらゆる点で優れた性能を持つFind X7 Ulraは、OPPOのフラッグシップモデルとしてアップルやサムスン、シャオミなどと真っ向から戦える製品に仕上がっている。
カメラ風に寄せた本体デザインも所有感を満足させてくれるだろう。日本での発売もぜひ検討してほしい。
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