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ソニー、ネックスピーカーの新製品「HT-AN7」、立体音響の強化と形状記憶素材でフィット感向上!!

2024年04月19日 10時00分更新

 ソニーは4月19日、ワイヤレスネックスピーカーの新製品「HT-AN7」を発表した。価格はオープンプライス。店頭での販売価格は3万6000円前後になる見込み。6月14日の発売。 

HT-AN7

パーソナルなシアター再生をグレードアップ

 SRS-NS7の後継機種。従来は小型Bluetoothスピーカーで用いるようなダイナミックレンジ圧縮で迫力ある音作りだったが、映画ならではの繊細な音をワイドレンジに再現する音作りに変更しているという。型番もHome Theatreを示すHTに変更となった。デザインもサウンドバーと親和性の高いブラックのファブリック調となり、“BRAVIA Theatre U”の名称も併用して市場展開する。ラインアップも整理され、既存製品のうちテレワーク向けの「SRS-NB10」は継続。ゲーム向けの「SRS-WS1」は終了となる。

HT-AN7

従来機種との比較。パッシブラジエーターの震える振動はなくなったが、音楽再生の進化は感じられる。

 映画やドラマを視聴するのが趣味の人で音響をアップさせたいが、サウンドバーなどの利用/導入が難しい人をターゲットにしている。XRプロセッサ搭載ブラビアと別売のワイヤレストラスミッター(WLA-NS7)を接続することで、高さ方向を含んだ立体音響が楽しめる。YouTubeやテレビ番組などもアップミックスして再生。360 Spatial Sound Personalizerを使った個人最適化にも対応する。スピーカーも強化。アルミ振動板を使った、X-Balanced Unitの振動板面積を1.5倍に最大化。音圧アップ、歪みの低減が可能となり、オフセット駆動と震動系部品の重量バランスを最適化して、声の明瞭度もアップしたという。スピーカーユニットは、斜め前向きに配置することで耳元に音が広がりやすくなっている。個人最適化すれば、さらに臨場感あふれる再現が可能だ。

一方を送信機にできる2台同時接続にも対応

 注目の新機能が2台同時接続。ワイヤレススピーカーで用いているSpeaker Add機能を応用している。1台を親機として追加し、親機からの音を子機に再送信することで2台同時の接続が可能。子機は側面のボタンで追加できる。

HT-AN7

形状記憶素材を使用することで、首の太さや肩幅にあった調節が可能になった。

HT-AN7

体の小さな人は写真のように左右をすぼめることも。

 本体も小型軽量化。重量が50g軽量化したほか、サイズもひと回り小さくなった。ネックバンド部分は形状記憶の特殊素材になっており、首の太さ(型の広さ)に合わせて角度を変えることで幅調整が可能。片に触れる部分の素材は合皮にしてズレにくくしたほか、内部にソフトマテリアル(ウレタン)素材を入れて装着感も高めている。バンド自体は従来よりも細くなっており、面で支える構造。重さを感じにくい形状となっている。

 バッテリー駆動時間は12時間を確保。10分で60分再生の急速充電にも対応する。スピーカーユニット、バッテリー部品、筐体の材料なども新規開発した。

仕事やゲームも想定した製品

 テレワーク向けにマイク性能も重視している。小さい声でも拾い上げる集音性能の高いマイク(ボイスピックアップテクノロジー搭載高性能マイク)の使用に加え、声を拾いやすい位置に調整、ソニー独自のAI技術によるノイズ低減などが可能となっている。耳をふさがずに使えるので、ながら作業ができたり、長時間のウェブ会議の疲れを軽減できるかもしれない。

 ゲームユーザー向けの新機能として、PlayStation 5のコントローラーと有線接続ができる点も面白いポイント。本体のUSB Type-C端子に付属の変換アダプターを介してアナログのオーディオケーブル(3極ケーブル)を接続できる。低遅延でゲームをプレーできる。ただし、エコーを抑えるため、内蔵マイクは無効になるため、プレー中のボイスチャットは利用できない点には注意だ。

 本体はIPX4の防滴仕様。Bluetooth 5.2準拠でSBC、AAC、LDACコーデックに対応。本体サイズは幅235×奥行き178×高さ48mmで、重量は約268g。Bluetoothではなく、独自の立体音響で聞きたい場合は、ブラビアXRとWLA-NS7が必要となる。

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