これはミギーと新一ではなく、スインとハイジの物語

韓国版「寄生獣」は、パラサイトと人間、双方から狙われる"彼女達"の戦いだ【今日から】

2024年04月05日 10時05分更新

Netflixシリーズ「寄生獣－ザ・グレイ－」4月5日より独占配信開始／©岩明均／講談社

　Netflixが4月5日から独占配信する「寄生獣－ザ・グレイ－」は、岩明均の不朽の名作漫画「寄生獣」（講談社）を基にしつつ、韓国を舞台として描かれる新しい物語だ。人間に擬態して社会に溶け込む寄生生物パラサイトの侵攻と、人類の生存をかけた戦いを映像化するのは「新感染ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ監督。もしも、あのパラサイトが韓国に襲来していたら……そんな監督の発想からスタートした物語となる。

　主人公は、過酷な過去を持ち、愛を知らず孤独に生きる女性、チョン・スイン（演：チョン・ソニ）。相棒となるパラサイトは彼女の脳の乗っ取りに失敗したハイジ。ハイジは右手ではなく、右の顔に住み着くため、右顔から触手が伸びるのが特徴だ。ミギーのような弱点があるのかどうかについては、現時点では明らかになっていない。

　”種”の勢力拡大という目的を持ったパラサイトの鉄の掟は「人間に成りすまし、人間のように考えて行動し紛れること」。孤独なスインにとって、この出会いは地獄の始まりか、あるいは孤独から脱する希望の兆しか……。人間を守るために戦う特殊部隊ザ・グレイの存在と、種の勢力のために人を襲うパラサイトとの衝突の間で、曖昧な存在として狙われるスインとハイジの戦いに注目しよう。