週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

子供たちに夢と笑顔を! 乗って動く実物大ポケモン「ミライドン」にトヨタの本気をみた!

2024年03月23日 12時00分更新

ミライドン

TOYOTA Engineering Society MIRAIDON

 トヨタ技術会とポケモンは、「トヨタミライドンプロジェクト」を始動。3月14日に東京ミッドタウン日比谷アトリウムにて、2022年11月に発売した「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」に登場するミライドンを模した“TOYOTA Engineering Society MIRAIDON”をお披露目しました。

ミライドン

トヨタ技術会とポケモンの面々

 トヨタ技術会は、技術の研鑽に勤しむメンバーで構成された有志団体。70余年の歴史があり、1年の任期で任命された20名のメンバーを中心に、約3万人の会員が自己啓発活動をしています。毎年、豊田市とトヨタ技術会との合同イベント「わくわくワールド」でその年のものづくり企画の成果物を展示しているのです。

ミライドン

 トヨタミライドンプロジェクトを始動するきっかけは、トヨタ技術会の2023年度のテーマ「ミライモビリティ」について、豊田市の小学生から集まった8000枚のアンケートを参考にしながら検討していたところ、「ミライドン」のイラストがいくつかあったから。

ミライドン

 ミライドンは、2022年に発売の「ポケットモンスター バイオレット」に登場する伝説のポケモン。4足歩行(リミテッドモード)や2輪のバイクのような形(ドライブモード)になり、主人公を乗せてさまざまな場所へ移動できるのが特徴です。設定では、高さは3.5m、重さは240kg、ハドロンエンジンを搭載しています。

ミライドン

横から見たTOYOTA Engineering Society MIRAIDON

ミライドン

TOYOTA Engineering Society MIRAIDONの後ろ姿

ミライドン

TOYOTA Engineering Society MIRAIDONの頭部

 トヨタ技術会は「多くの子供たちがミライドンのような、友達のように意思疎通ができ、かつ背中に乗って楽しく移動できる事を望んでいる」と感じ、プロジェクトをスタート。300名のスタッフが約半年かけて、ほぼ実物大の動くミライドンを制作。またポケモンも監修という形で参加しました。

ミライドン

4足モード

ミライドン

ドライブモード

 劇中のミライドン同様、TOYOTA Engineering Society MIRAIDONは、「4足モード」とバイクのような「ドライブモード」に変形可能。ドライブモードでは、実際に人を乗せて歩行とほぼ同等の速度で動くことも可能(耐荷重は65kgまで)。

ミライドン

コントローラー

 お披露目会では4足モードで、実際に歩行。約3分かけて1m近い距離の歩行に成功しました。ちなみにコントロールパッドはNintendo Switchを使用。「パソコンでは夢がないですからね」(担当者)と笑顔で理由を語りました。

ミライドン

東京ミッドタウン日比谷

 東京ミッドタウン日比谷の1階にあるアトリウムで行なわれたことから、多くの通行人がスマホでパチリ。通行人に話を聞くと「これ、トヨタが作ったの?」と驚いた表情。実際に動くことを知ると「スゴイ!」と言葉を失なっていました。

ミライドン

TOYOTA Engineering Society MIRAIDONの模型

 豊田章男会長からはコメントを貰っていないそうで「ひょっとしたら、ご存じないかもしれない」(担当者)とのことですが、佐藤恒治社長からは「これはすごい」という言葉をいただいたとのこと。

 そんなTOYOTA Engineering Society MIRAIDONですが、今後については未定なのだとか。今回の発表の反応をみて、これからの方針を決めていくそうです。せっかく作ったのですから、もっと早く歩けるようにするといった技術的探究とともに、全国を巡って子供たちに夢を与えてほしいと感じました。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります