週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

あなたの推しは誰ですか?

『ユニコーンオーバーロード』トロコン達成レビュー!探索、バトル、物語が調和したストレスのないSRPG

2024年03月23日 11時00分更新

探索が面白い! まだ見ぬ宝はどこじゃー

 本作では、2Dと3Dをあわせたようなフィールドを自由自在に駆け巡れる。そこかしこに話せるNPCや、触れると戦闘になる敵が存在し、調べると素材が手に入るスポットも点在している。

フィールドの様子。話せるNPCには吹き出しが出ていて、一度話すと吹き出しが消えるのがわかりやすい

 敵はその周辺の核となる街などを攻略すると出現しなくなる。ゲーム開始時点はどこへ行っても敵だらけだったのが、徐々に敵のいない安全地帯になっていくのは感覚的にも「解放してる」感が出てて良かった。

 “宝の地図”という要素もあり、地図に示された場所を探し当てるとちょっとしたご褒美がもらえるので、この世界を隅々まで探索したくなる!

宝の地図は発掘のミニゲームで見つかる。ツルハシを振るって矢印の出た方向を探り、タイミングを合わせて掘り当てるという内容だ。制限時間があるので悠長にはしていられない!

地図は各地方ごとに4枚ずつ隠されており、全部掘り当てるのは結構大変だった

 そして、体験版時点でも話題になっていた隠し要素「石板巡り」や、世界地図でいう東西南北・八方位に存在する「風門」など、強力な装備が確定で手に入る探索要素もあるので、本当に最初から最後まで世界地図を埋めるモチベーションが下がらなかった。

石板巡り。各地方に隠された“手記”を手に入れてから、4枚の石板を正しい順に巡ると強力な「王」シリーズの装備が手に入る

体験版で「強すぎる!絶対確保!」と話題になった「王剣コルニクス」は、製品版で弱体化(攻撃力25→15)。それでも最初の地方で手に入る武器としては「全ステータス+5」のおかげで破格の性能だった

風門。北の地方で仲間になる「ラモーナ」がいると、封印を解いて門番が出現。勝利できれば「風」シリーズの装備が手に入る

 また、本作のワールドマップは非常に軽く、サクサク動けるのが良かった。ファストトラベルでもロード時間はほとんどなく、探索でストレスを感じたことはなかったと言えるだろう。

奥深いバトルシステムだが脳筋プレイも可能

 先述の通り、本作には多彩な種族やクラスが存在する。それを1パーティー5人の枠で編成し、装備を整え、作戦を立てれば準備完了。実際の戦闘ではコマンドを入力することもせず、どう戦ったのかを見ているだけとなる。

 ここが本作のキモであり、「時間が溶ける」と言わしめる最大の悩みポイント。クラスごとの相性や装備の強弱、行動の優先順位に条件付けなど考えることが多く、「絶対に正解」という答えが無いほどには複雑なシステムになっている。

主人公アレインの使う技「リーンエッジ」は、敵を倒した場合にHPを回復する効果があるので、条件に「HPが最も低い敵」を付けておくといい感じに発動できる

 重装歩兵の「ホプリタイ」は物理防御に特化した硬いクラスだが、魔法を使う「ウィザード」に弱い。「ウィザード」は魔法防御が高い「ホワイトナイト」に弱い。「ホワイトナイト」は騎馬系に特攻を持つ「グリフォンナイト」に弱い。「グリフォンナイト」は必中攻撃を持つ「ハンター」に弱いなどなど……。

 こんな感じで、クラス間の有利不利だけでも結構な情報量となる。クラスが多いぶん覚えるのが大変に思う人もいるだろう。

初めて登場するクラスに対しては簡単なチュートリアルが入り、そのクラスの強みや対処法なんかを教えてくれるのは親切

 だが、安心してほしい。そういう人向けに調整された難易度「CASUAL(カジュアル)」なら、そこまで小難しいことは考えなくてOKだ。古き良き勝利の方程式「レベルを上げて物理で殴る!」で大体が解決する。力こそパワー!

戦闘に入る際や攻撃先を決める時に、そのパーティーと敵が戦ったらどんな結果になるかがひと目でわかる(敵のゲージにドクロが付いていれば確実に倒し切れる)。これを見て、有利なパーティーで戦うようにすれば負けはない!

終盤は主人公パーティーだけで確定勝利できてほぼ無双状態に。脳筋が押し通ぉぉる!

 また、本作の戦闘アニメーションは事前に立てた作戦が上手くハマっているかを見られて楽しい反面、毎回見ていてはテンポが悪い。そんな声も予想していたのか、ちゃんとスキップ機能が最初から実装されていた。おかげで戦闘は非常にスムーズに進められてGOOD。

 戦闘自体はそんな感じで、考えたい派とサクサク進めたい派どちらも納得のいく仕組みが出来上がっている。あとはユニットに指示を出すストラテジーパートにて、プレイヤーはどのパーティーを出陣させ、どのルートを通ってどの敵に攻撃するかを指定するだけでいい。

ストラテジーパート。敵に触れたら戦闘が開始する。味方の本拠地を守りつつ、敵の本拠地を落とせば勝ちになることが多い

画面左上のゲージを消費して使う「ブレイブスキル」で、行軍速度を上げたり直接攻撃をしたりする要素も。アレインの「ロイヤルオーダー」はボスにトドメを刺す前に使うと経験値がドカンと入るのでオススメ!

見張り台や投石器、バリスタなどの兵器も存在。見張り台に立てば弓兵などのアシスト攻撃の範囲が広くなるし、森で隠れている敵兵を発見できる効果も。敵に使われると嫌だが自分が使うぶんには気持ちいい!

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります