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ドコモ、スマホの蓄積データから住民の幸福度を推定するサービス

2024年03月19日 18時15分更新

Well-being 推定AI 利用イメージ

 NTTドコモは3月19日、スマホに蓄積された生活習慣情報や位置情報などのデータから、個人の幸福度を推定・見える化する「Well-being 推定AI」を発表した。5月以降、ドコモが提供する自治体向けヘルスケアサービス「健康マイレージ」の機能として提供開始する予定。

 「Well-being」とは、身体的や精神的に健康な状態にあるだけでなく、社会的観点においても良好で満たされている状態にあることを示す複合的な健康指標。政府は、「骨太方針 2023」の中で、「政府の各種の基本計画等におけるKPIへのWell-being指標の導入を加速すること」や、「地方自治体におけるWell-being指標の活用を促進すること」を発表しており、Well-beingに関する取り組みを進めている。

 Well-beingを計測するためには、「Subjective Well-being Inventory(SUBI)」と呼ばれる40問のアンケートを用いることが主流だが、日常的な検査・回答・採点を必要とするため、利用者の負担が大きいという課題がある。

Well-being 推定AI 技術概要

 本サービスは、スマホから取得できる端末利用情報や位置情報、運動等に関する生活習慣情報をユーザーの同意に基づき活用することで、スマホを普段使いするだけで、身体的・精神的・社会的の3観点からWell-beingの推定を可能とする。これまでドコモが培ったビッグデータ解析技術および機械学習などのAI技術をもとに、生活習慣情報等とSUBIの回答との関係性を学習させ、本サービスを開発した。

 推定結果を健康マイレージアプリ上で毎週提供することで、住民のWell-beingに対する意識向上と、自身の生活習慣の振り返りや自主的なセルフケアが期待できるという。また、自治体に対しては、Well-being推定結果に基づき、Well-beingの変化を見える化し、地域活性化に向けたイベントの企画や、生活利便性の向上に利用する、といった活用を想定している。

健康マイレージ上でのWell-being 推定AIのUIイメージ

 本サービスは、ヘルスケアに関連したさまざまな健康状態や生活習慣などを推定するAIを集約した、ドコモの「ヘルステック(HealthTech)基盤」に実装される。また、Well-being 推定AIをヘルステック基盤のAPIと連携し利用することも可能だ。

ヘルステック基盤イメージ

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