3月7日に、高田馬場のASH WINDER Esports ARENAにて、プロeスポーツチーム「REJECT」所属VTuberの天鬼ぷるるさんと光回線サービス「NURO 光」のコラボレーション企画「騒音カップ powered by NURO 光」が開催された。本イベントは、人気ストリーマーやプロゲーマー8名が、格闘ゲーム『ストリートファイター6』の腕前と、野次や応援の"うるささ"を競うというユニークな大会だ。
本稿では、イベントが行なわれた現地の様子と、REJECT所属のハイタニさん、天鬼ぷるるさんのインタビューの内容をお届けする。
イベントはREJECT公式YouTubeチャンネルで配信され、実況・解説を大和周平さん、ハイタニさんが務めた。出場選手は「REJECT」所属のVTuber天鬼ぷるるさんを含む8名で、こく兄さん、なるおさん、オオヌキさん、赤見かるびさん、しんじさん、立川選手、 シュート選手といった面々だ。
大会はオフラインで行なわれ、選手は2名ずつの4チームにわかれて対戦した。『ストリートファイター6』の対戦に勝利で1ポイント(最大2ポイント)、「騒音バトル」での勝利で1ポイントを獲得し、合計ポイントでチーム勝利を目指すルールとなっていた。
オープニングでは、各選手が意気込みを語った。チームAの天鬼ぷるるさんは「元気モリモリでこの世を明るくしたいです」と力強く意気込みを話す。チームBのシュート選手はCrazy Raccoon移籍後ということで、チームのユニフォームに身を包んでの出場、「気合いは入っています」と話した。
チームCの立川選手は「となりのチームDから貫禄を感じて震えているのですが、負けないくらいに声を張ろうと思っています」と話す。チームDのオオヌキさんは「騒いでも怒られないのは初めてです」とイキイキと話していた。
試合開始後は、いきなり騒音バトルが始まった。最初は天鬼ぷるるさんと赤見かるびさんのラグチェックが会場のスクリーンに投影されたのだが、もうこの時点から応援(野次?)の飛ばし合いはフルスロットルだった。
最初の騒音バトルは、チームCのしんじさん、立川選手と、チームDのこく兄さん、オオヌキさんのバトルで行なわれた。初戦から全開で声を出し合っており、会場は騒音バトルの音量が凄まじすぎて、大和さんとハイタニさんの実況解説は一切聞こえないほどだった。
イベント終了後、配信のアーカイブをチェックしたところ、かなりヤジが乗っていて驚いたのだが、会場で聞いたヤジのレベルは配信からは想像できないほどのボリュームだったことはお伝えしておきたい。
ちなみに90デシベルというのは窓を開けた地下鉄車内のレベルの音とのこと。時々110デシベルになるようなタイミングもあった。110デシベルというと自動車のクラクションやヘリコプターの近くの音の大きさらしい。当然ながら会話はほぼ不可能なレベルだ。
もはや野次や応援どころではなく“絶叫”と呼べるレベルの内容だったのだが、上手いプレイが入ったときの「いいぞ」という応援や、追い込まれても「このくらい安いよ!」というフォローを飛ばしているのを聞くとオフラインイベントならではの野次や応援が飛び交う楽しさを思い出させてくれた。
イベント後半になると、声の出し過ぎでアドレナリンが出ていたのか、歌い出したり、「大好きだ、愛してるー!」というコールまで飛び出して、正直こちらも笑ってしまった。騒音を出している時間は約2時間30分程度といったところだろうか、さすがにどの選手も喉にかなりの負担をかけていたようで、試合の合間にはのど飴や飲み物で喉を癒やすことに専念していたのも記憶に残るシーンだった。
気になる対戦結果は下記のとおりだ。
『ストリートファイター6』の対戦は勝敗が明確だが、騒音の勝敗に関しては客観的に納得いかない部分もあったようで、最後の最後まで野次を飛ばしていたのは面白かった。
結果、優勝したのは天鬼ぷるるさんとなるおさんのチームAだ。優勝した天鬼ぷるるさんは「ハイタニ先生のおかげで勝てました!」と勝利を報告、なるおさんは「声出しのぷるるちゃんと、ゲームで結果を出した自分という、コンビネーションで勝てたと思います」と喜びを表現していた。
“騒音”と格闘ゲームの異色のコラボレーションとなった今大会。会場は常にやかましく、熱気と笑い声に包まれるイベントだった。当日のアーカイブは下記からチェックできるので、まだ観ていない人は“騒音”に気を付けて観戦してみてはいかがだろうか。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります