日本初上陸のnubiaの縦折りスマホ「nubia Flip 5G」レビュー! 安くて手軽に使える折りたたみ
◆実質シングルながら十分な性能のカメラ
nubia Flip 5Gはデュアルカメラを搭載しているものの、撮影に使うのは5000万画素の広角カメラだけだ。とはいえ、日常的なスナップ撮影を使うライトユースなら十分カバーできる。カメラが1つしかないということで、カメラアプリのUIもシンプルで使いやすい。そして深度測定カメラがあるのでポートレート撮影など、ボケを利かせた写真も得意とする。
カメラのモードは「カメラモード」「プロショット」「フォト」「ビデオ」「夜景」「ポートレート」。一般的なスマートフォンにある「その他」はないが、カメラモードの中にパノラマやタイムラプス、スローモーション動画などが用意されている。フォト(写真)は26mmと50mmの切り替えで、最大10倍(260mm)までデジタルズームできる。これはビデオも同等だ。ビデオは最大4K 30fpsまでの録画に対応する。カメラの簡単な設定は画面右上の逆三角アイコンをタップすると、クイック設定が表示される。
Flexモードで本体をL字にして撮影中は、メインディスプレーの上側がプレビュー、下側にシャッターなどコントロールパネルが表示される。プレビュー画面左上のアイコンをタップするとサブディスプレー表示がONになるので、被写体側が自分の姿を見ながら撮影指示を出すこともできる。
サブディスプレーではプレビューが丸く見えるが、実際に撮影すると縦長の1200万画素相当で撮影される。
以下はnubia Flip 5Gのカメラで撮影した作例だ。
【まとめ】折りたたみスマホも気軽に買える時代に
nubia Flip 5Gはメインカメラ1つに5Gのミドルレンジのチップセットを搭載したモデルであり、性能的には特筆すべきところはない。だが一般的なスマートフォンではできない「本体を折りたためる」デザインになっており、コンパクトにたたんで持ち運んだり、本体をL字に折り曲げて使うこともできる。
性能は高くはないが、今までのスマートフォンではできなかったことができる製品なのだ。ソフトバンク版のLibero Flipに比べるとメモリーが8GB、ストレージが256GBと増量されているため、価格は若干高いものの、SIMフリー単体でキャリアの契約を気にせず約8万円で買える価格は、大きな魅力だろう。
ただし、折りたたみスマートフォンはメインディスプレーに貼り付けられている保護ガラスを個人で自由に張り替えるのは難しく、また1年利用してヒンジ部分の強度やゆるみがどうなるかなど、しっかりとしたアフターケアが必要とされる製品でもある。nubia Flip 5Gは世界に先駆けて日本に投入される製品だけに、nubia/ZTEには購入者のケアもしっかり対応してもらうことを期待しよう。
nubia Flip 5G | |
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ディスプレー | 6.9型有機EL(約21:9) 120Hz対応 1.43型有機EL |
画面解像度 | 1188×2790 466×466 |
サイズ | 約76×170×7.3mm 約76×88×15.5mm |
重量 | 約214g |
CPU | Snapdragon 7 Gen 1 |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | ―― |
OS | Android 13 |
対応バンド | 5G NR:n3/28/77/78 LTE:1/2/3/4/5/8 /12/17/18/19/26 /28/41/42 W-CDMA:1/2/4/8/19 3バンドGSM |
無線LAN | Wi-Fi 6E |
カメラ画素数 | 5000万画素 +200万画素 (深度) イン:1600万画素 |
バッテリー容量 | 4310mAh |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ×/×(IP42) |
生体認証 | ○(側面指紋、顔) |
SIM | nanoSIM+eSIM |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | × |
カラバリ | ブラック |
価格 | 7万9800円 |
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