「UPDATE EARTH 2024 ミライMATSURI@前橋」会場レポート
前橋で見てきた最新テクノロジーは、暮らしや働き方の質を向上させることができる!?
■現在位置を特定し、目的地へスムーズに案内
■屋内専用のARクラウドサービス
株式会社Nefront(https://www.nefront.com/)が展示していたのは、屋内ARクラウドサービス「IndooAR」。屋内空間に情報を紐づけており、自分が今いる位置の特定や目的地へ誘導し、案内や場所に応じたARコンテンツを表示する。
独自の空間認識システム(VPS)により、既存のVPSが苦手とする複雑な形状の屋内でも使える点が大きな特徴だ。事前に空間の情報をスキャンし、目的地やアイテムの情報を管理画面やAPI連携で登録することでコンテンツを構築しており、APIを通じてリアルタイムで更新できるシステムも構築。小売店舗やイベント会場のような流動的な配置の場所でも使いやすいという。
たとえば大型商業施設やイベント会場などでは、特別な機器を使わなくても現在位置を特定し、行きたい店舗や商品へ案内するほか、売場に合わせたクーポンやプロモーションをARで表示することも可能。物流倉庫では目的の商品が保管されている場所を示し、ピッキングの効率化を図ることができる。工事やメンテナンス作業においては、その進捗状況や設備点検などの効率化にも寄与するという。
もちろん、企業内でも活用できる。資料やサンプルなどの置き場所を関係者全員で共有することができるようになるため、「あれはどこに置いてある?」といったやりとりもなくなるだろう。
方向感覚が鈍い人、初めて訪れる場所が不安な人などにとって、心強い味方になってくれそうだ。
■「社内の見える化」を実現するクラウドログ
■データの活用を通じて会社の生産性を向上
セブンセンスマーケティング株式会社(https://mierucloud.co.jp/log/)が紹介していたのが、「社内の見える化」を促進するPC管理システム「みえるクラウド ログ」。個々人が使用するPCにインストールするだけで、管理者はそれぞれの業務内容を見ることができる。
PCの作業履歴と画面を記録し、稼働時間、ExcelやWordといった利⽤ツール、作業量などの基礎情報に加えて、作業速度や業務カテゴリ、作業対象顧客といった固有データを収集し、ほぼリアルタイムでログ情報を自動送信。社内はもちろん、在宅勤務やサテライトオフィス勤務、出張の際の移動中などどこで働いていても、どの社員がどの業務にどのくらいの時間を使っていたかがひと目でわかり、上司は社員の仕事内容を把握できるほか、社員は適性の評価を受けられることとなる。
また、作業履歴の分析機能によって、情報漏洩のほか、時間外労働などの労働問題の防止にも役立つ。作業が遅い社員の原因特定や活躍する社員の効率も可視化でき、適切な人員配置や業務効率の向上を図れるという。
このシステムが企業に導入されれば、「誰がどんな業務をしているかわからない」「テレワークの効率を図りたい」「残業を減らしたい」といった昨今の問題が一気に解決される。誰もがより働きやすい社会の実現につながることだろう。
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