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VTuber「ホロライブ」運営のカバー、米国に初の海外拠点開設へ

2024年03月12日 17時45分更新

 VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーは3月12日、グローバル展開に向けた現地化(ローカライズ)を推進するため、同社初となる海外拠点「COVER USA」を北米に開設することを発表した。営業開始は7月以降を予定している。

 同社は、英語圏やインドネシアでタレントグループを展開し、グローバルにVTuberビジネスを展開している。各地域でのローカライズされたコンテンツ提供や営業活動などの事業環境を整備するために、今回COVER USAを開設する。

 2023年以降は、北米における「ホロライブプロダクション」傘下の英語圏向けVTuberグループ「ホロライブEnglish」初の全体ライブイベントの開催や、各地域の現地企業とのコラボやタイアップといった活動に加え、2023年4月~2023年12月には既に26件の海外イベントに出展するなど積極的な展開を進めている。

 さらに、その成果として、2023年8月に「ホロライブEnglish」所属の「がうる・ぐら」が北米最大級の配信者アワード「Streamy Awards」で表彰されたほか、2024年2月に「CJPF(クールジャパン官民連携プラットフォーム)アワード2024(主催:内閣府知的財産戦略推進事務局)」のプロジェクト(事業)部門にて、ホロライブEnglishの全体ライブイベントが準グランプリを受賞するなど、国内外でVTuber活動が認められる事例が出てきている。

 近年、世界的にゲーム・アニメ・漫画を含むエンターテインメント市場は拡大傾向にあり、VTuber市場も日本国内では2023年度に800億円に達すると見込まれ、世界市場においては2028年におよそ2兆5000億円へと大きく成長すると予測されている。

 このような背景を受け同社は、VTuberというカルチャーを漫画・アニメ・ゲームに続く世界で勝負できる日本発の新たなコンテンツ産業として昇華させるため、グローバルでのビジネス・コンテンツ展開を加速する第一歩として、北米にCOVER USAを開設する。

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