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これぞ昭和99年のポータブルレコードプレーヤー

これ、見たことある! 昭和のレコードプレーヤーを現代の技術で完全復刻した「GP-N3R」が懐かしカッコイイ

2024年03月21日 18時00分更新

一連の操作は音楽を聴くための儀式のようで新鮮です

 本製品の使い方は少し独特で、上ブタをはずす、電源スイッチ・音量ツマミを右に回す、ピックアップをアームキャッチャーからはずしてアームレストに乗せる、速度切り替えツマミをレコードの回転数に合わせる、レコードをターンテーブルに乗せる、ピックアップの針先をレコードに乗せる……という流れになります。

 CDだったら挿入するだけで再生が始まるので、「GP-N3R」の操作を面倒に感じる方が多いかもしれませんね。また、経験のない方は針先をレコードに乗せるのがドキドキしたりするかもしれません。しかし、一連の操作は音楽を聴くための儀式のようで、新鮮に感じられること間違いなし。ぜひ一度ご体験ください。

一応触ったことがあるはずの筆者は、マニュアルを読まずに操作できました。ただし、説明書とは手順が違っていますね。昔から、自分がマニュアル読まない星人だったことを思い出しました

レコードホルダーを装着すると、柱や壁に掛けたり、斜めに立てかけて17cmレコードを再生できます

 音質は予想よりよかったです。さすがに昔聴いたレコードプレーヤーの音は覚えていないので、それと比べてよいのか、いまいちなのかはわかりません。しかし、今回実際に「GP-N3R」でアナログレコードを聴いてみたところ、ややボディー内で音が響くような傾向はありますが、再生される音は伸びやかでボリュームも十分です。モノラルではあっても音楽鑑賞を楽しめるレベルに達しているというのが率直な感想です。

今回はQUEENの「JAZZ」を聴いてみました。復刻版ではなく発売当時のレコードです

QUEEN「JAZZ」に収録されている「DEAD ON TIME」を最大ボリュームで再生した際の音圧は85.0dBA(50cmの距離で計測)。同じ部屋で聴くなら十分なボリュームです

初めてのレコードプレーヤーにぴったり

 「GP-N3R」はまずとにかくデザインが可愛いです。ベージュとレッドのカラーの組み合わせは、天才かよ、と素直に思います。また、ボディーが現代の基準からしても十分コンパクト。適当な棚に突っ込んでおいてもジャマになりませんし、なんなら壁に掛けてもよいですよね。そして乾電池駆動可能なので、利用する場所を選びません。今回も前回に引き続き、エモ度、レトロ度とも100点を迷わず付けざるを得ません。

 安価なレコードプレーヤーだと耐久性などが不安ですが、本製品は構造がシンプルであり、今でもカートリッジの入手が容易。「GP-N3R」は初めてのレコードプレーヤーにぴったりの製品と強くお勧めできます。

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この記事を書いた人──ジャイアン鈴木

 EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。

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