素早くまわすときは指先で、力強くまわすときは握る!
ラチェットドライバーを空まわりさせるには、ギアを動かせるくらいの抵抗が必要です。指でまわせてしまうほどネジが軽い場合はこの抵抗が足りず、空まわりしてくれません。この状態で左右に動かすとネジも一緒に動いてしまうため、いつまでたっても締まりも外れもしないわけです。
ネジが重くなるまでまわしてからドライバーを使う、というのが正解ですが、それまで狭い隙間で何度もネジをまわすのは、なかなか骨の折れる作業です。
こんなときでも、素早くまわせるようになっているのが、ミニスタ72のいいところ。ビットホルダーの外周にゴムが巻かれており、ここを指先でまわすことで、簡単にネジがまわせます。
指でつまむようにしてまわせるので、グリップを握ったままでも大丈夫。指でまわせなくなったらグリップをしっかり握り、ラチェットドライバーとして左右に振りながら締めていきます。外すときはこの逆で、左右に振りながらゆるめていき、ラチェットが機能しなくなったら指でまわして外せばOKです。
ドライバーと直接関係ないですが、セットが収納されているケースにもちょっとした工夫があります。それは、バックルが上下入れ替えられること。
最初は上が開き、底側にバックルが装着されている状態。これを入れ替え、下が開き、フタ側にバックルが装着されている状態にできます。
どちらでもいいような気もしますが、他のケースと開く方向が違うと、イラッとすることもあります。気持ちよく使うためにも、好みに合わせて変更できるのはいいですね。
なお、このケースは結構耐久度が高く、1000kgに耐えられるとのこと。積み重ねてもズレにくいリブ付きなので、小型工具の収納ケースとして複数用意するのもよさそうです。もちろん、単体でも販売(実売700円前後)されています。
単体売りなら1500円くらいで買える
「ミニスタ72ラチェットドライバーセット」は、あくまでアネックスツールが販売している工具のセット。先にケースが単体売りされていると書きましたが、当然、ドライバー本体やビットも単体売りがあります。
全セットになると実売6000円くらいになりますが、本体と「+2」のセットなら実売1500円くらいと、手が出しやすくなります。一般的な6.35mmビットも使えるので、ビットは既に持っているというのであれば、単体で購入するのもありですね。
●お気に入りポイント●
・全長が短く超コンパクト
・ラチェットの振り角が5度
・必要なものだけ買える単体売りがある
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