ライカは3月7日に、フルサイズミラーレスカメラ「SLシリーズ」の最新モデル、「ライカSL3」を発表した。
2015年の初代「SL」、2019年の「SL2」に続くモデルで、今回は6000万画素のセンサーを搭載。Lマウントカメラとして、パナソニックLUMIX S1R(4730万画素)を超え、シグマfp L(6100万画素)と並ぶ高解像度モデルとなる。
日本での直販価格は110万円で、米国では6995ドル(約104万円)と公開されている。ちなみにSL2は4730万画素で発売時約89万円だった。SL3は日本でもはライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて3月16日から発売の予定だ。
6030万画素に位相差検出AFも搭載
動画は最高で8K30P記録が可能に
新たに搭載した35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーは6030万画素で、M11、Q3と同様のトリプルレゾリューション技術で、3600万/1800万画素に切り替えが可能で、RAW(DNG)でもJPEGでもその画素数で記録される。SLの2400万画素、SL2の4730万画素と順次高解像度化してきたものだ。
ダイナミックレンジはSL2の14段から15段に、ISO感度は同じく100から5万から、50から10万までに広がっている。
ボディ内手振れ補正は5軸5段で、SL2の5軸5.5段から変わっている。画像処理エンジンはMaestro Ⅳで、SLの同Ⅱ、SL2の同Ⅲから高性能になっている。
フォーカルプレーンシャッターは60分~1/8000秒、電子シャッターは60秒~1/16000秒で、フラッシュ同調速度は1/200秒までで、SL2の30分〜1/8000秒、1秒〜1/40000秒、シンクロ速度1/250秒から変更されている。
連写速度はAE・AF追従で最高毎秒5コマ、追従無しではメカで7コマ、電子で15コマが最高となる。これもSL2の6コマ、10コマ、20コマから変更されている。
記録メディアは、SL2のSDカード×2から変わり、CFexpress Type BとUHS-II対応のSDカードスロットを搭載。内蔵バッファもSL2の4GBから8GBに倍増している。
動画記録はC8Kと8Kで最高29.97fps、C4K、4Kで最高59.94fps、FHDで最高119.88fps記録が可能だ。SL2では最高が5Kの29.97fpsだったので大きく向上した。
センサーには新たに位相差検出機能を搭載し、コントラストAF、認識AFと合わせて機能する。
レンズマウントはもちろんLマウントで、パナソニックやシグマが発売しているLマウントレンズがそのまま利用できるほか、アダプターにより、ライカMレンズも使用可能。
EVFはEyeResファインダーで、SL2と同様の576万ドット、最高120fpsで、0.78倍、アイポイントは21mm。
背面には、チルト式の高精細3.2型233万ドット(3対2比率)タッチパネル液晶モニターを新たに搭載。SL2の210万ドットから向上している。
エルゴノミクスや質感、メニューの操作性など、ユーザーの快適さを念頭に、グリップの形状やボタン類のレイアウトはより直感的に操作できるよう変更されている。メニュー全体の構成やアイコンも変更され、写真メニューはレッド、動画メニューはイエローと色分けされた。
USB Type-C端子(高速データ転送、テザー撮影、充電用)、フルサイズのHDMI 2.1端子(外部モニターや外部記録メディアとの接続用)を装備。「Made for iPhone」「Made for iPad」として付属のType-Cケーブルを使用してiPhoneやiPadとの直接接続が可能だ。
ボディサイズは141.2×108×84.6mm、使用時重量は769gで、SL2の146.4×107.5×82.3mmから、横幅が5mm小さくなり、重量は840gだったので、71g軽くなっている。
新しいハンドグリップとDCカプラーが発売となり、バッテリースロットにカプラーを入れることで、Type-C接続で給電することが可能になる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります