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いまのところ欠点は……ナシ!万人にオススメの100点タイトル

探索、ドラマ、バトルすべてが一級品!『FFVII リバース』一番楽しかった想い出が現代によみがえる

2024年03月07日 15時00分更新

探索、ドラマ、バトルすべてが一級品!『FFVII リバース』一番楽しかった想い出が現代によみがえる

あの“ルーファウス歓迎式典”のミニゲームも現代仕様になって帰ってきた!(本作では新社長就任祝賀パレード)

 スクウェア・エニックスより2024年2月29日に発売されたPlayStation 5向けRPG『FINAL FANTASY VII REBIRTH』(ファイナルファンタジー7 リバース)。本作は、1997年に発売された初代PlayStation向け『ファイナルファンタジーVII』(以下、オリジナル版)をリメイクする三部作プロジェクトの2作目となる。

 今回はスクウェア・エニックスよりソフトの提供を受けたので、約30時間のプレイレビューをお届けしよう。なお、本記事にはある程度のネタバレが含まれるので、注意してもらいたい。

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広大なフィールドをチョコボに乗って自由に探索! オリジナル版では10分ほどで駆け抜けたエリアも、数時間も滞在できるのが余裕なボリュームになっていてビックリ

探索、ドラマ、バトルすべてが一級品!『FFVII リバース』一番楽しかった想い出が現代によみがえる

進化したバトル! 仲間との協力技は派手で強いので一見の価値あり。画像はティファとバレットの連携アビリティ「アバランチランブル」

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これでもかと用意されたミニゲーム! 遊び尽くすには100時間あっても足りなそう

●1作目『リメイク』とは別物のゲーム体験

 2020年に発売した1作目『FINAL FANTASY REMAKE』(以下、『FFVII リメイク』)では、ミッドガル脱出までの物語が描かれた。ムービーシーンの映像美はじつに素晴らしかったし、オリジナル版を現代の技術で“作り直す”ことでより『FFVII』という世界への解像度自体が上がっていた。

 ゲームとしても面白かったが、シナリオが重めだったので、どちらかと言えばゲーム体験よりもドラマを見る感覚に近かったように思う。

探索、ドラマ、バトルすべてが一級品!『FFVII リバース』一番楽しかった想い出が現代によみがえる

『FFVII リメイク』のとあるシーン。オリジナル版を忠実に再現しつつ、想い出を上書きする見事なクオリティに仕上げていた

 では『FFVII リバース』はどうなのかというと、1作目よりもプレイヤーの自主的な遊びや寄り道、ゲーム体験を重視した作品に仕上がっている印象を受けた。

 マップに表示されているアイコンの場所へ向かえば、メインの物語は迷うことなく進行できる。しかしその前にクエストを消化し、マップの空白を埋め、通信塔(※)や隠されたスポットなどの探索をひと通りしていると、網羅する頃には休日が終わりそうになっている始末。率直に言って楽し過ぎる!
※通信塔:アクセスすると周囲のワールドレポートと呼ばれる調査スポットの位置を表示できる場所

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本作では開けた大空の下、広大なマップを探索する楽しみが用意されている。全体的に明るく開放的な雰囲気で物語も進行していく

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新エリアに到達した直後のエリアマップ。まばらに見えている黄色いアイコンが「通信塔」で、白い部分は歩き回ることで見えるようになる。すべて回りたくなるのはゲーマーの性というもの

探索、ドラマ、バトルすべてが一級品!『FFVII リバース』一番楽しかった想い出が現代によみがえる
探索、ドラマ、バトルすべてが一級品!『FFVII リバース』一番楽しかった想い出が現代によみがえる

通信塔にアクセスすると、周囲の隠されたスポットが明らかに。そして芋づる式にやるべきことが増えるため、なかなかメインの目的地へ向かえない嬉しい悲鳴が!

 また、本作はミニゲームも非常に豊富である。チョコボを捕まえる際にはスニーク(隠密)ミッションをやったり、カエルになって動くバーと落ちる足場を見定めて生き残るゲームが用意されていたりと、ことあるごとに“ちょっとした”ミニゲームをプレイするので飽きが来ない。

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道中のチョコボの視線をどうにかやり過ごしながら、ターゲットのチョコボのもとへたどり着こう

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バスターソードを背負ったカエルクラウド。動くバーに触れると即座に弾き飛ばされてアウトになるので、ジャンプして回避しよう

 ミニゲームと言えば、「クイーンズ・ブラッド」というカードゲームの存在も言及しなくてはならないだろう。横ラインごとのパワーの合算値で競うゲームで、敵味方のパワーを上げたり下げたりする特殊効果持ちのカードもあり、なかなかに奥深い。

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クイーンズ・ブラッドのゲーム画面。チェスのポーンのような駒がカードを置ける「陣地」で、駒の数が多いほど強力なカードを配置できる

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上段、中段、下段の3つのラインごとに勝利したパワーの合算値を計算し、勝敗を決める。うまくやれば中段と下段で負けていても、上段だけで勝利をつかめるといった戦略もありうる

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カードは街にいる対戦者に勝つ、お店で購入する、あるいはクエストの報酬などで入手可能。コレクション要素としても非常に楽しく、デッキ構築の幅も広い。ハッキリ言って時間泥棒だ

 これらのミニゲームは氷山の一角に過ぎず、ほかにも多数の“寄り道”が用意されている。そのため常に能動的な“遊び”が提供されており、やめ時を見失う面白さがある。

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オリジナル版や『FFVII リメイク』追加DLCにもあったミニゲーム「コンドルフォート」も健在

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本作ではヒーローユニットとしてクラウドたち自身が参戦する。ポリゴンクラウドが帰ってきたのがちょっと嬉しい!

 『FFVII リバース』はミッドガルを出てから「忘らるる都」までの物語を描くと明言されている。

 ミッドガルの外に出て世界がブワッと広がり、さまざまなミニゲームを楽しみつつ仲間たちとの旅を楽しめるこの範囲が、オリジナル版をプレイした際も一番楽しかったかもしれない。

 そういう意味では、『FFVII リバース』はその想い出をしっかりアップデートしてくれていると言えるだろう。

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