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探索、ドラマ、バトルすべてが一級品!『FFVII リバース』一番楽しかった想い出が現代によみがえる
スクウェア・エニックスより2024年2月29日に発売されたPlayStation 5向けRPG『FINAL FANTASY VII REBIRTH』(ファイナルファンタジー7 リバース)。本作は、1997年に発売された初代PlayStation向け『ファイナルファンタジーVII』(以下、オリジナル版)をリメイクする三部作プロジェクトの2作目となる。
今回はスクウェア・エニックスよりソフトの提供を受けたので、約30時間のプレイレビューをお届けしよう。なお、本記事にはある程度のネタバレが含まれるので、注意してもらいたい。
●1作目『リメイク』とは別物のゲーム体験
2020年に発売した1作目『FINAL FANTASY REMAKE』(以下、『FFVII リメイク』)では、ミッドガル脱出までの物語が描かれた。ムービーシーンの映像美はじつに素晴らしかったし、オリジナル版を現代の技術で“作り直す”ことでより『FFVII』という世界への解像度自体が上がっていた。
ゲームとしても面白かったが、シナリオが重めだったので、どちらかと言えばゲーム体験よりもドラマを見る感覚に近かったように思う。
© SQUARE ENIX
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO
では『FFVII リバース』はどうなのかというと、1作目よりもプレイヤーの自主的な遊びや寄り道、ゲーム体験を重視した作品に仕上がっている印象を受けた。
マップに表示されているアイコンの場所へ向かえば、メインの物語は迷うことなく進行できる。しかしその前にクエストを消化し、マップの空白を埋め、通信塔(※)や隠されたスポットなどの探索をひと通りしていると、網羅する頃には休日が終わりそうになっている始末。率直に言って楽し過ぎる!
※通信塔:アクセスすると周囲のワールドレポートと呼ばれる調査スポットの位置を表示できる場所
また、本作はミニゲームも非常に豊富である。チョコボを捕まえる際にはスニーク(隠密)ミッションをやったり、カエルになって動くバーと落ちる足場を見定めて生き残るゲームが用意されていたりと、ことあるごとに“ちょっとした”ミニゲームをプレイするので飽きが来ない。
ミニゲームと言えば、「クイーンズ・ブラッド」というカードゲームの存在も言及しなくてはならないだろう。横ラインごとのパワーの合算値で競うゲームで、敵味方のパワーを上げたり下げたりする特殊効果持ちのカードもあり、なかなかに奥深い。
これらのミニゲームは氷山の一角に過ぎず、ほかにも多数の“寄り道”が用意されている。そのため常に能動的な“遊び”が提供されており、やめ時を見失う面白さがある。
『FFVII リバース』はミッドガルを出てから「忘らるる都」までの物語を描くと明言されている。
ミッドガルの外に出て世界がブワッと広がり、さまざまなミニゲームを楽しみつつ仲間たちとの旅を楽しめるこの範囲が、オリジナル版をプレイした際も一番楽しかったかもしれない。
そういう意味では、『FFVII リバース』はその想い出をしっかりアップデートしてくれていると言えるだろう。
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