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ヤングケアラーが貸与タブレットで相談可能に。品川区が支援を拡大

2024年03月06日 18時15分更新

 品川区は3月6日、区立学校の児童・生徒に貸与したタブレット端末に「ヤングケアラー相談ツール」を開設し、相談の入り口となる仕組みを2月26日より導入したことを発表した。

 ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に担っている子どものことで、2020年度・2021年度の厚生労働省の調査によると、学校の1クラスに1~2人いるという。ヤングケアラーの中には、責任や負担の重さにより、日常生活に影響がでてしまう人もいる。また、周りの人に配慮されることで逆に傷ついてしまうことや、本人に自覚がないことから、なかなか支援につながりにくいという課題がある。

 品川区では今年度、区内在住の小学4年生から高校3年生相当の年齢を対象としたヤングケアラーの実態調査(アンケート)を実施した。その結果、自分や家庭の悩み等について気軽に相談ができる場所や、SNSを通じての相談が求められていることがわかったという。

 2023年7月から、無料通話アプリLINEを活用した「品川区ヤングケアラーサポートLINE」を開設し、当事者からの相談を受け付けていたが、LINEを利用できない児童・生徒は、ウェブ上でのツールを利用できない状況にあったため、今回新たに、区から全児童・生徒に貸与しているタブレット端末上に、相談の入り口となるツールを導入した。

 相談者が、連絡フォーム内の項目(「だれが」「どのような状況か」「具体的な状況の内容」「学校」「学年」「名前」)を選択・入力すると、メールで子ども家庭支援センターへ送信される仕組みとなっている。子ども家庭支援センターと学校で共有し、ヤングケアラーコーディネーターを中心に、連携しながら対応していく。

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