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充電しながら見たい! 「XREAL」の欠点を払拭するアクセサリー「XREAL Hub」が4月に発売

2024年03月05日 12時00分更新

 AR(拡張現実)グラスを手掛けるXREALは、昨年11月にスマートグラス「XREAL Air」シリーズを充電しながら使えるアクセサリー「XREAL Hub」を発表しました。4月10日以降に発売予定です。価格は5980円で、販路はXREAL公式ショップ、Amazon.co.jp、各種量販店です。

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「XREAL Hub」

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XREAL Hub経由で接続したスマートフォンとXREAL Air 2

 今回、日本XREALでプロダクトマネージャーを務める高天夫氏が、製品概要の説明を行なったのでレポートします。

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プロダクトマネージャーの高天夫氏

「XREAL Hub」はXREAL Airシリーズの欠点を払拭するアクセサリー

 XREAL Airシリーズは、スマートフォンやPCなどの画面をミラーリングしたり、ARコンテンツを楽しんだりできるのが特徴です。

 ミラーリングは、アダプターなどの従来のアクセサリーでもできますが、基本的にはUSB Type-Cケーブル1本で接続できます。その手軽さゆえに充電しながらのミラーリングはできませんでした。スマートフォンやPCなどのバッテリーが完全になくなれば、ミラーリングも中断してしまう……というのが、XREAL Airシリーズのユーザーにとっての悩みの種だったわけです。

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充電しながらミラーリングをしたい、との要望がXREALに寄せられたという

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iPhone 15をはじめとするスマートフォンもそうだが、USB Type-Cケーブル1本で接続できる、Nintendo Switchとの組み合わせでもXREAL Hubが活躍しそうだ

 そこで、XREALが新たに開発したのが、XREAL Hub。見た目は、家電量販店などで販売されている、USB Type-Cのハブと変わりませんが、XREAL HubはUSB PD(Power Delivery)急速充電プロトコルを採用しています。

 気になるスペックについては、出力数がXREAL Hub経由だと39W出力に制限されるそうです。たとえば、13インチのMacBook Pro Retinaディスプレイモデルの映像をXREAL Air 2に出力したい場合、XREAL Hub経由で充電と映像出力の両方を行なうと、本来60Wでの充電に対応するMacBook Proは 「39Wに制限されるため、低速での充電になる」(同氏)そうです。

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XREAL Hubのスペック

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USB PD急速充電に対応する

 リフレッシュレートは、ホストデバイスで最大120Hzまで、ARコンテンツでも72Hz/90Hzに対応します。

 対応機種は、スマートフォンがiPhone 15シリーズ、Galaxy S23シリーズなどのDP対応製品。ゲーム機がNintendo Switch、Steam Deck、ROG Ally。ARグラスがXREAL Air、XREAL Air 2、XREAL Air 2 Pro、XREAL Air 2 Ultra。発売当初、KDDIが扱っていたXREAL Ligthは、「動作が安定しない」(同氏)との理由から、対応していません。

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iPhoneとして初めてUSB Type-Cポートを備えるiPhone 15シリーズに対応する

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Nintendo Switchなどのゲーム機にも対応する

高級感はあるが、注意点もある

 短時間ながらXREAL Hubを触る機会を得ましたので、少しレポートしたいと思います。

 外装はアルミニウムですが、ケーブルを保護する部分は柔らかいゴム素材。アルミニウムの部分はシルバーで塗装されていますが、XREALのロゴが刻印されているところに同社のこだわりを感じます。XREALの関連製品だとぱっと見で分かりますね。

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アルミニウム素材にXREALのロゴが刻印されている。サラッとした質感もよい

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裏面

 質感については、アルミの部分が滑りにくい上、手で触った時に冷たく感じます。指紋や手汗は目立ちにくく、市場に出回っている安価なハブのようなチープさはありません。

 ただ、1つおしいのは、2ポートあるうちのどちらが、充電用のUSB Type-Cポートで、どちらが出力用のUSB Type-Cポートなのかが分かりずらいこと。ポートの横を見ればメガネ型のマーク、稲妻のマークが刻印されているため、どちらがどの用途に使うポートなのかが分かるのですが、小さくで見づらいと感じます。

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メガネ型のマークの横にあるUSB Type-Cポートが映像出力用、稲妻のマークの横にあるUSB Type-Cポートが充電用となっている

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ポートの反対側はUSB Type-C端子(オス)がある

 ポートの横にあること自体は、ユーザー第一を考えて設計されている証拠ですが、ポートを見なくても分かるような位置にもマークを付けてほしいです。

 XREAL Airシリーズ以外のグラスで使うとどうなるのか。この点について同氏は、「XREAL Air シリーズ以外での動作、特に3D映像コンテンツなどの出力に関しては保証していない」としつつも、「2Dの一般的な映像ならできる可能性がある」とコメントしました。

 XREAL Hubの対象デバイスを「XREAL Air シリーズに絞っている」のも、「動作が安定するから」だそうです。

 このような細かい注意点があるとはいえ、スマートフォンやPCのバッテリー残量を常に気にしながら、画像や映像をAirに出力してコンテンツを見なければならない……というストレスから、ようやく解放されたのはAir 2 Proユーザーとしてとてもうれしい限りです。

 短時間の試用だったため、1日中試してどうか、というところまでは書けませんが、ユーザーとしては買っておきたい必須アイテムだといえそうです。XREAL製品の展示コーナーは徐々に増えていますが、XREAL Air シリーズとXREAL Hubはセットで展示した方がよいでしょう。

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XREAL製品の展示コーナー。家電量販店でも実機を見かける機会が増えた

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