シャオミはMWC Barcelona 2024に合わせて「Xiaomi 14」シリーズのグローバル向け発表会を開催。そこで登場した「Xiaomi 14」「Xiaomi 14 Ultra」は前モデル同様、ライカとのコラボしたカメラ機能が売りとなっている。
現地では、シャオミのDirector, International CommunicationsのDaniel Desjarlais氏と、ライカのHead of Development & Engineering Mobile Pablo Acevedo Noda氏によるグループインタビューが実施され、新製品のカメラ機能について記者からの質問に回答した。
ドイツと中国にカメラに関するラボを持つシャオミ
ライカは製品が同社の基準を満たしているかチェック
――グローバルではライカとのコラボモデルが、日本ではライカブランドがないのはなぜか?
ライカ Acevedo氏 私はマーケティングの担当ではないのでお答えできません。
――Xiaomi 14 Ultraをライカのカメラのように使えるフォトグラフィーキットも発表されました
シャオミ Desjarlais氏 カメラとして伝統的なデザインを受け継いで作られた製品というのは見てもらえばわかると思う。デザインや素材の制約から、ライカのカメラとまったく同じではないが、撮影用のグリップを拡張したりと、非常によく似た仕上がりになっている。
――搭載されているデュアルISOテクノロジーはどう機能しているのか?
ライカ Acevedo氏 デュアルISOテクノロジーはカメラセンサーに搭載しており、2つのISO(感度)を得てイメージをキャプチャーすることで、ダイナミックレンジの高い写真が書き出せる。
――カメラセンサーだけ? 別の画像処理チップを使うなどは?
ライカAcevedo氏 その点についてはお答えできません。
――コラボレーションの内容や規模は?
ライカ Acevedo氏 ライカ側は、個々の製品製造に関して、ライカ独自の品質基準や要件を順守できているかどうかをチェックしている。
シャオミ Desjarlais氏 シャオミはドイツと中国の両方にカメララボがあり、シャオミのエンジニアは両方の場所で一緒に働いている。また中国には複数のラボがあり、複数の開発チームとエンジニアが担当している。もちろんドイツのライカの施設にもシャオミの開発リームが出向くことは多い。
――AI機能については?
シャオミ Desjarlais氏 AI機能はHyperOSに直接組み込まれている。シャオミはHyperOSに特化してすべてをコード化してきた。それはソフトウェアだけでなく、SoCのハードウェア機能も使用しているため制限もある。そのため具体的にどのようなデバイスに搭載されるかについては、時間をかけて検討する必要がある。
ライカはAIによる過剰な加工は求めていない
――ライカとしてはAIをどう捉えているか?
ライカ Acevedo氏 業界全体がAIから恩恵を受けるのは確かだ。ただしAIは最終的な品質を向上させることができるものの、同時に付随的な問題を写真にもたらす可能性もある。ライカは束の間の一瞬をとらえることに心血を注ぎ込んできた。AIによる過剰な加工は求めていない。
――Xiaomi 14 Ultraに搭載されているSUMMILUXレンズとSUMMICRONレンズ(シャープ「AQUOS R8 pro」に搭載)の違いは?
ライカ Acevedo氏:SUMMICRONレンズは、SUMMILUXレンズよりも口径が小さい。そのためSUMMILUXレンズのほうが多くの光を取り込める。つまりいわゆる「速いレンズ」であり、被写界深度は浅く、シャープなイメージの仕上がりとなる。
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