コンパクトで高音質なワイヤレスマイクの選択肢
シュア・ジャパンは3月6日、ワイヤレスクリップオンマイク“MoveMic"(ムーブマイク)シリーズを発表した。スマートフォンとのワイヤレス接続ほか、デジタル一眼レフカメラ、PCなどさまざまなデバイスにつなげられる。価格はオープンプライス。
MoveMicシリーズは、完全ワイヤレスイヤホンのような充電ケースとその中に入る最大2つのマイク、これらのマイクから受信した音声データをほかの機器に受け渡すための受信機といった製品で構成されている。ただし、接続にはBlueoothも利用できるので、スマートフォンを使い、専用アプリで動画撮影や音声録音をするのであれば、受信機は必要ない。実際にやり取りするデータはシュア独自の形式にエンコードするため、遅延にも配慮されている。
マイクの数、受信機の有無などで4つのパッケージがある
パッケージは付属するマイクの数で「MoveMic One」と「MoveMic Two」の2種類が用意されている。さらにデジタル一眼やPCと接続したい人向けの受信機をセットにしたものもあり、パッケージとしては以下の4種類が選べる。
MoveMic Oneクリップオン・ワイヤレスマイクロホン
MoveMic Twoクリップオン・ワイヤレスマイクロホン
MoveMic Two受信機キット
MoveMic専用受信機
MoveMic Oneは、スマートフォンとマイクを1台だけつなぎたい人向けの製品。ワイヤレスで音声を取り込み、直接動画として撮影できる。目立たずに装着できる小型デザインで、プロ用機器の長いノウハウを持つシュアならではの信頼性と耐久性を持つという。実売価格は3万7400円程度になる見込み。MoveMic Twoも同様だが、スマホとマイクを2台使った録音をしたい人向けの製品で、マイクが2つ付属する。実売価格は5万3900円程度になる見込みだ。
撮影/録音に専用アプリ「MOTIV Video」「MOTIV Audio」が使えるほか、Facebook Liveなども可能だという。スマホで動画収録をするのであれば受信機などは不要で、最大48kHz/24bitの音声を記録できる。本体のみで8時間(ケース充電併用で合計24時間)の連続使用ができる。充電ケースにはマイクを2本収納可能で、MoveMic One/MoveMic Two共通だ。
マイクのサイズは46×22×15mmで、重量は約8.2g。充電器のサイズは74×54×32mmで、重量は80g(2本格納した場合は96.4g)。
ゼロからカスタムアコースティック設計と独自のワイヤレスソフトウェアを開発。従来のモバイル用ワイヤレス機器を超える放送機器に迫る音質だという。ゲイン、リミッター、コンプレッサー、ノイズ低減、EQなどのパラメーターもアプリで細かく調節できる。IPX4相当の防滴性能を持つ。
周波数特性は50~20kHz(±1dB)。ダイナミックレンジは100dB(Aウェイト)、等価ノイズ(Aウェイト、カメラ出力=ラインレベル)は31dB(SPL)、等価入力ノイズ(Aウェイト、スマートフォンに直接接続)は26dB(SPL)、最大音圧レベルは130dB(SPL)、MV-LAVと併用時の感度(マイクゲイン= 0dB)は-45dBV @94dBSPL (1 Pascal RMS)。ゲイン調整範囲は0~60dB。最小負荷インピーダンス - HPは16Ω。最大ヘッドホン出力レベルは26.4mW@1% THD、最小負荷インピーダンス - カメラ出力は2kΩ、最大カメラ出力レベル(マイク設定)は-26dBV、最大カメラ出力レベル(ライン設定)は-8.3dBV、3.5mmアナログ接続時の遅延 (NRなし)は15.33ms (フレーム以内@60fps)、NRありで17.33ms、USBに対する遅延はホストデバイス依存となる。
デジタル一眼を利用した撮影に便利な専用受信機
MoveMic専用受信機は、PCやデジタル一眼を使った撮影/録音をしたい人向けのオプションで、3.5mmのアナログ出力またはUSB Type-Cのデジタル出力が使用できる。サイズは65×67×19mm(コールドシューマウントを完全に延長した状態)で、重量は81g。単体販売のほか、MoveMic Twoをセットにしたキットも用意しており、実売価格はそれぞれ3万800円/7万7000円だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります