ゲーミングモデルではないがFreeSyncに対応
OSDメニューの操作用ボタンは本体右側の底面に配置。ボタンは5つあり、OSDメニュー非表示時は左から「OSDメニューの表示」、「クロスヘアの表示」、「音量の設定を表示」、「入力ソースの表示」、「電源のオン/オフ」となる。
OSDメニューを表示すると、左から「メニュー項目を選択、決定」、「メニューを下に移動、または選択項目の数値を下げる」、「メニューを上に移動、または選択項目の数値を上げる」、「メニューを戻る、または閉じる」に役割が変化する。いずれのボタンも前面からアクセスしやすく、操作性は良好だ。
JN-IPS2381FHDR-HSP-Wはリフレッシュレートが75Hzで、応答速度は14msと、ゲーム用途に特化したモデルではない。とはいえ、AMDのディスプレー同期技術であるFreeSyncをサポート。Radeonシリーズのビデオカードを使用している前提ではあるが、ゲームをプレイする際に、スタッタリングやティアリングといった画面のチラつきやカクつきは低減できるだろう。
ちなみに、同社のウェブサイトには「G-Syncへの互換性があります。(一部の機種を除きます。)」という記載がある。そこで、GeForce RTX 4090搭載ビデオカードを採用したPCと接続してみたが、バージョン551.52のドライバーとの組み合わせでは、G-SYNC Compatibleとしては動作しなかった。このあたりは、コスト削減の影響といったところだろうか。
OSDメニューでは「スタンダード」、「ゲーム」、「映画」、「テキスト」、「FPS」、「RTS」といったピクチャーモードと呼ばれるプリセットが選べる。例えば、「映画」を選ぶと明るさが「100」、コントラストが「55」、BLACK LEVELが「50」と全体的に明るめの設定になる。対して、「テキスト」では明るさが「50」、コントラストが「45」、BLACK LEVELが「40」と、明るさを抑えて文字が見やすくなる。
このように、用途に合わせたプリセットを選ぶだけで、明るさ、コントラスト、BLACK LEVELが自動で切り替わる点は使い勝手がいい。また、画面の中央に4種類のクロスヘア(照準点)を表示する機能も備え、ゲーミングモデルではないものの、FPSやTPSなどをライトにプレイするぶんには重宝しそうだ。
そのほか、画面の点滅を低減するフリッカーフリーや、眼精疲労の原因と言われるブルーライトの軽減機能を搭載。長時間に渡って使用する際でも、疲れづらくなるように配慮がなされている点は好感が持てる。
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