●コレクション要素も豊富
そのほか、読み物にもなる書籍、映画の鑑賞+パンフ、回復アイテムにもなる料理など、コレクション要素も用意。これらは集めるだけでなく、集めたことによってパーティ全員のステータスがアップしたり、レアアイテムがもらえたりするので、できるだけ逃さないようにしたい。
また、アチーブメントという項目があり、これはいわゆるやり込み系のもので、リストに書かれた条件を満たすとアイテムなどがもらえる。やり込み派の人は、これらも気にしながらプレイしてみるといいだろう。
●ほかにもより遊びやすくなる機能を搭載
本作にはゲーム全体のスピードを速くできるハイスピードモードや、Switchの携帯モード用にメッセージの文字の大きさを3段階から選べるようになっている。

ハイスピードモードは移動も戦闘スピードも、イベントもすべてが早送りになる(ボイスは早送りにならない)。たとえばレベル上げや戦闘でお金稼ぎをする時はハイスピードモードを使うなど、適宜に使っていこう。なおOPTIONでスピードは3段階に調整できる
●RPG好きは要注目の一本
これまで紹介したように、本作はさまざまな要素が盛り込まれており、じっくりたっぷり遊ぶことができる。テレビでも、持ち運んでも遊べるSwitchにまさに最適! ストーリー主体のRPGが好きな人はもちろん、やり込み系の人も楽しめるタイトルだろう。
本作で「軌跡」シリーズが気になった人は、Switchにはクロスベル自治州編となる『零(ゼロ)の軌跡:改』『碧(アオ)の軌跡:改』、エレボニア帝国編となる『閃(セン)の軌跡』の『I』~『IV』、『閃の軌跡』と『黎の軌跡』を繋ぐ『創(ハジマリ)の軌跡』とシリーズ作が発売されているので、これらに手を広げてみるのもいいだろう。
ただ、プレイしていて気になる点も。これはSwitchの性能的な面でしょうがないが、大きなテレビだと解像度の関係から画面がちょっと淡くなってしまうこと。あと、他機種版に比べてイベントやフィールドに入る際に長めのロードが入ること(イベントのボリュームやフィールドのサイズで時間は変動)。
また、Sブレイク発動時などにも、一瞬読み込みを感じさせる間が入るのも気になったところ。セーブデータ数が最大29個なのも、細かくセーブができず残念に感じた。
しかし、これはSwitch版から始める人にとってはそこまで気になる点ではないだろう。ロードで少し待たされるが、フィールドなどは一度入ってしまえば戦闘はシームレスなのでサクサク戦えるし、イベントも探索中はそう頻繁に発生するものでもないので、そこまで煩わされるものではない。
ちなみに筆者は、難易度Normalで、街の人の会話までしっかり聞いて、ショートカットなども使わずクリアした場合は100時間を超えた。
難易度をVery Easyにして、街の人との会話は省略して、4spgやサブイベントは逃さずにプレイした時は、60時間ほどでクリアできた(ハイスピードモードやショートカットなどをもっと活用し、装備などもそれほど気にしなければもっと時間は短縮できるはず)。ということで、本作は長くも短くも遊べる。
上でも書いたようにRPG好きや、やり込み派の人に加え、たまにはじっくりとゲームを楽しみたいという人にもピッタリな作品なので、長く遊べる一本として本作をプレイしてみてはいかがだろうか。
【ゲーム情報】
タイトル:英雄伝説 黎の軌跡 for Nintendo Switch
ジャンル:ストーリーRPG
販売:日本ファルコム
プラットフォーム:Nintendo Switch
発売日:発売中(2024年2月15日)
価格:5940円(パッケージ/ダウンロード)
CERO:C(15歳以上対象)
©2021-2024 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.
※Nintendo Switch は任天堂株式会社の商標です。
※”PlayStation” is a registered trademark of Sony Interactive Entertainment Inc.
※そのほか、記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
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