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『黎の軌跡』の濃密な物語にいつでもどこでも浸れる!Switch版をプレイレビュー

2024年02月20日 11時00分更新

●ザコとの戦闘はサクサク、ボス戦は戦略的に

 本作の戦闘は、フィールドやダンジョンをうろついている敵にフィールドアタックで直接攻撃をするアクション戦闘と、敵の近くでXボタンを押して移行するコマンド戦闘(ATバトル)の2種類を選べる。

 フィールドアタックでは武器での攻撃のほか、回避行動が取れる。ただし、敵が強い場合は時間がかかるうえ、場合によっては敵の攻撃によって強制的にATバトルに移行し、先制攻撃を取られる危険性がある。

 ただ、フィールドアタックの攻撃で敵にある程度ダメージを与えると、相手がスタンすることがある。ここからコマンド戦闘に入ると、敵の先制を取れ、有利な状態で戦いを始められる。なので、敵をスタンにしてからコマンド戦闘に入るのがおすすめだ。

『黎の軌跡』の濃密な物語にいつでもどこでも浸れる!Switch版をプレイレビュー

個人的におすすめのフィールドアタックは、フェリの攻撃。武器が銃なのでちょっと離れたところから攻撃ができ、相手の攻撃を回避できる余裕もできるからだ。ただ、一撃の威力が弱いので、スタンさせるまで若干時間がかかる

 ATバトルのATとは、アクションタイムのこと。これは選んだコマンドによって行動順が変わるというシステムで、半リアルタイム制に近い内容になっている。

 防御やアイテムの使用は次に動ける順番が速く、武器での攻撃は普通、特殊攻撃のクラフトやいわゆる魔法のアーツは、使用するものによって次に動ける順番が変動といった具合。

 コマンドはA~Xの各種ボタンに割り振られていて、使用するボタンは多いものの、慣れてしまえばスムーズに選べる。

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画面上の中央部に表示されているのが行動順。左側に味方の行動順、右側に敵の行動順をアイコンで表示。アイコンが表示されているバーの真ん中に到達すると、行動できるという仕組み。戦闘中にLZボタンを押すと、数字で順番が表示される。行動順によっては、ボーナスがつくことがある

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アーツ(魔法)を詠唱中の敵に対して、詠唱を中断できるクラフトで攻撃をするなど、行動順を使った戦略的なバトルが楽しめる

 戦闘の要素としては、ほかにも一時的に能力を上げられるSブーストや、キャラの周囲に表示される範囲内に味方がいると、追撃をしたり、アーツ(魔法)が強化されるといった特殊効果が得られたりと、さまざまな要素がある。

 そういった戦闘の要素の中でもとくに便利なのが、必殺技のSクラフト(攻撃用のものと回復用のものがある)を行動順に関わらず出せるSブレイク。敵をスタンさせてからコマンドバトルに入った場合、大抵、パーティの誰か1人はSブレイクが使えるので、相手を瞬殺することが可能。ザコとの戦闘も、これでサクサク終わらせられるのだ。

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Sクラフトはどれも派手な演出が入るので、見ているだけでも楽しい。演出をスキップすることも可能だ

 ボスとの戦いはザコと違ってストーリーの流れで突入することが多く、素の状態で始まる。ザコとは違ってSクラフトで一気に倒すことも難しく、きちんと対処する必要が出てくる。

 アーツで守備力や素早さを上げたりして、守りを固めつつ、敵を弱体化できるクラフトなどを使って戦っていこう。Sクラフトは、一度使うと、行動順が非常に遅くなってしまう。ボス戦では行動できない時間が長くなるとピンチなので、敵の体力を削り切る時や、厄介なお供をまとめて倒す時などに使用しよう。

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ボスは、こちらを麻痺させるなど、嫌な攻撃をしてくる。ダンジョンの場合、道中の宝箱からボスが使う特殊効果を防ぐものが手に入ることが多い。ボス前に、特殊効果を防ぐアクセサリをパーティに装備させておくのも勝利の秘訣だ。あと、味方全体のHPや状態異常を回復できるアーツを使えるようにしておきたい

●キャラクターの育成を楽しむカスタマイズ要素も

 キャラクターの育成方法はレベルアップのほか、武器や防具などの装備、オーブメントの調整などがある。武器は強化も可能で、少なくとも戦闘に参加するパーティメンバーの武器は、ボス戦前に強化しておきたい。

 オーブメントは、オーブメントという装置にクオーツやアーツという専用のアイテムを装着することで、所持者のステータスを補強したり、新たなアーツを使えるようにできたりする。

 こちらは、あまりにも要素が多いので、細かく説明するのは省かせていただくが、攻撃系の部位に多くクオーツをはめられるキャラは物理攻撃タイプ、アーツ系の部位に多くはめられるキャラは魔法タイプと覚えておけばいいだろう。

『黎の軌跡』の濃密な物語にいつでもどこでも浸れる!Switch版をプレイレビュー

オーブメントはキャラごとに異なる。主人公のヴァンの場合、攻撃や防御にクオーツをはめられるワクが多くある。物理攻撃に関係するクオーツを多くはめるようにしよう。ちなみに、クオーツのはめ方によって、シャードスキルという特殊スキルが発動。これらも考えてクオーツをはめると、より戦いを有利に展開できる

 と、いろいろ紹介してきたが、本作はゲーム開始時とゲーム中、いつでも戦闘の難易度が変えられる。Very Easyにすればレベルと武器防具を整えるくらいで、まず負けることなくサクサク物語を進められる。本シリーズを初めて遊ぶ人は、EasyやVery Easyを選んでみてもいいだろう。

『黎の軌跡』の濃密な物語にいつでもどこでも浸れる!Switch版をプレイレビュー

ゲーム中のOPTION設定では、ATバトルの難易度とフィールドバトルの難易度の2つを設定できる

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