週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ロゴが「OM SYSTEM」に変わった「OM-1 Mark II」を持って早速猫撮影へ

2024年02月14日 12時00分更新

毛繕いしてるハチワレに、そーっと歩み寄るキジトラ。一触即発、と思ったけど何も起きなかった平和な午後でした。2024年2月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1 Mark II

 デジカメ黎明期を牽引し、「PEN」シリーズでミラーレス一眼の黎明期を飾ったオリンパスが映像事業を分離し、「OMデジタルソリューションズ」(OMDS)を設立。最初に誕生したフラッグシップ機が「OM-1」だった。でも、カメラに付けられたロゴはまだ「OLYMPUS」だった。

 と、そんな話から始めたのは、2024年2月に発売される「OM-1 Mark II」のロゴが、「OLYMPUS」から「OM SYSTEM」に変更されたからだ。

ロゴが「OM SYSTEM」になった「OM-1 Mark II」。そこを隠しちゃえば前モデルと変わらない。グリップがしっかりして握りやすく、高機能なハイエンド機だ。

 初代「OM-D」からのユーザーとしては感慨深い。猫撮り用カメラとしては2年前のOM-1と大きな違いはないけれども(フラッグシップ機は製品サイクルが長いのが通常で、今回はロゴをリニューアルするという意味合いもあったマイナーチェンジかと思う)、猫瞳AFも搭載していることだし、そもそもサクサク撮れて猫向きなカメラである。そのOM-1 Mark IIを一足早く使うことができたので、早速、猫撮影だ。

 取り急ぎ、今年初の「保護猫シェルター QUEUE」へおじゃま。カウンター前に座り、床に置いたリュックからカメラを取り出して、猫撮り用のセッティングをしようとするやいなや、バッグが占領されました。なんてめざとい。

いきなりバッグが占領されたのであった。今回、一番若くて元気だったキジトラ。物怖じせず、乗っかってきたのだ。2024年2月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1 Mark II

 楽しく遊んでくれれば何よりである。なお、普通の人は、荷物用のちょっとしたロッカーがあるのでそちらを使う。そうすれば、猫に襲われたりしない。

 さて、猫撮り用セッティング。AFのAI被写体検出は動物(つまり「猫」)にセット。AFは、C-AF。露出プログラムはシャッタースピード優先(Sポジション)にして、遊ぶ猫を撮るときは速めに、寝てる猫のときは遅めにセットだ。

 私のバッグの上からオレンジ色のボールに向かって飛び込もうとするキジトラの写真は、1/1250秒とかなり上げてある。

飛びそうだったので思い切ってシャッタースピードを上げてみた。このあとボールに襲いかかったのだけど一瞬過ぎてAFが間に合わず……。残念。2024年2月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1 Mark II

 次は、1/500秒。実は、このあとぴょんと飛び上がったところも撮ってるんだけど……猫がフレームからはみ出てしまいまして、ボツ。いくらカメラの性能が上がっても、画面の外にはみ出たものは撮れません。そこは、人間側の性能の問題ってことで。

 いや、いまは写ってないところも「生成AI」が作ってくれるのでできちゃうのか。そういう時代ですな。さすがに、この連載で「生成AI」を使うのはダメだよなと思うので、ジャンプする寸前のものを。

いままさに飛び上がろうとするハチワレ。目線と前足と背中のそりに注目だ。大きく動こうとする瞬間はカッコいい。2024年2月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1 Mark II

 OM-1は連写に強いカメラなので、飛んだり跳ねたりしてる瞬間をもっと撮りたかったのだけど、ちょうど猫がまったりする午後だったので断念。このあとはまったり写真を。飛んだり跳ねたりが仕事の子猫軍団もいなかったしね。

 冒頭写真は、まったり毛繕いしてるハチワレに、キジトラがちょっかい出そうとしてるところ。

 次は、ふかふかの猫ベッドの中でまったりしてるキジトラ。ぐぐっとアップで寄ってみた。今回、AFは全部カメラ任せの猫AFで撮ったのだけど、このカットのように、目元にピシッと合ってくれるとうれしい。

ふかふかな猫ベッドはおれのものだ、って顔のキジトラ。ふかふかである。2024年2月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1 Mark II

 そして、トンネルの中でまったり香箱座りしてるハチワレ。ほかのお客さんが少ない時間帯でもあり、這いつくばって正面から撮っております。いつでも這いつくばって猫を撮れる場所って大事だ。

猫トンネルの中で落ち着いてるハチワレ。2024年2月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1 Mark II

 さらにまったりなのが、この2匹。猫って狭いところに寄り添って寝たがるよね。この場合、キジトラを枕にハチワレが寝てるって感じだけど、起きる気配がないので、ぐぐっと近寄ってアップで。

枕にしてるほうもされてるほうも気持ちよさそうなので、いいのである。2024年2月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1 Mark II

 最後は、2匹の猫が融合したまったり。

 白猫どうしや黒猫どうしでくっつくと、互いにどうなってんだかわけわかんなくて面白い。これ、後ろで寝てる猫の鼻と口元が隠れるアングルで撮ったら、もっとややこしかったかも。ともあれ、2匹の融合である。

一瞬、互いにどんなかっこうでくっついてるんだと、ガン見しちゃうのであった。2024年2月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1 Mark II

 OM-1 Mark IIを使った感触は、少なくとも猫を撮る限りは使用感は同じ。マイクロフォーサーズの割にボディは大きめだけど、そのぶん安定感があるし、レンズを含めてもコンパクトに収まるし、サクサクと撮れていい。

 今回、シャッタースピードを上げたことでISO感度も上がったけど、ISO6400くらいまでなら気にしないで撮れる。なかなかよいヤツである。

■Amazon.co.jpで購入
 

筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事