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Honda、マイクロモビリティ「Honda CI」の実証実験で交通事故ゼロの社会を目指す

2024年02月10日 15時00分更新

高精度地図レスでラクラク移動を実現するCiKoMa

Honda

搭乗型マイクロモビリティ「CiKoMa」搭乗型マイクロモビリティ「CiKoMa」

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本田技術研究所先進技術研究所知能化領域チーフエンジニア CiKoMa開発責任者自動走行機能担当 松永英樹さん

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大型モニターが並ぶ運転席

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運転席には自動運転モードと手動運転の切り替えキーが用意されている

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後席には大型のモニターがある

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後席の様子。頭上に小さなスピーカーを設置

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後席の椅子の下には4つのHonda Mobile Power Packが並ぶ

 まずは搭乗型マイクロモビリティ「CiKoMa」から。一見ゴルフカートのようですが、電源に着脱式可搬バッテリーのHonda Mobile Power Packを4つで動く電気自動車。運転席に数多く並んだモニターが印象的です。

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CiKoMaの開発コンセプト

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地図レス協調運転機能が大きなポイント

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地図がなくてもカメラとAIで走行ができる

 コンセプトは「いつでもどこでも乗れて、意のままに行きたいところへ行き、降りたいところで乗り捨てができる」というもの。カメラとAI技術によって、高精度地図がないエリアでの自動走行を実現しています。単に走るだけでなく、人やクルマが近づいた際、停止や避ける、譲るといった判断をするのが最大のポイントといえます。

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コミュニケーション機能を搭載

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実証実験の主な内容

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コミュニケーションの例

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一般の方が歩く歩道を走行

 また、専用端末を用いて音声でコミュニケーションをすることで、迎えに来させたり、目的地を伝えたり、途中で下車もできます。手を挙げたらやってくるといった動作も可能なのだとか。

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今回の実証実験例

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実証実験エリアの歩道。歩道としては、かなり道が広く、標識などが書かれている

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あちらこちらに実証実験中の看板が設置されていた

 それでは乗ってみることにしましょう。実証実験では、道の駅常総から約800m先にあるイチゴ農園「グランベリー大地」までの歩道。道路にはカラーリングがされている以外、とくに変わったことはありません。無人運転の実証実験の中には、道路にセンサーなどを仕込んだり、区画整理をする「新都市型スマートシティ」化する方法があります。

 ですが、こうしたことができるのは一部の自治体だけで、適応可能な街が限られます。「既存の街にレトロフィットさせることが、Honda CIの目指すところです」と安井さんは語ります。

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CiKoMaとのコミュニケーションをとる端末

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音声入力する

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トコトコとやってくるCiKoMa

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運転手の方はハンドルから手を離している! 代わりに太ももにワイヤレスキーボードが……

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段階的に自動運転を目指すという

 腕に専用端末をつけて、音声で「ここに来て。イチゴ農園まで連れて行って」などと伝えると、「CiKoMa」がトコトコとやってきます。運転席と助手席に人が乗っていますが、あくまで監視員役で、運転そのものは完全自動。段階的に無人の走行を目指すそうで、その際は別場所にある管理センターで運行管理するとのこと。

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トコトコと走るCiKoMa

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走行中の運転画面

 あまり開かないドアをあけて、ちょっと狭い後席に乗ると「CiKoMa」はゆっくりと発進。乗り心地は正直言って「ゴルフカート」よりも酷いのですが、これはハードウェアの実験ではないので目をつぶりましょう。スピードは歩行者と同程度。まぁ、歩道ですからね。ここを歩行者と同じ速度で走行します。

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歩行者を認識している様子

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クルマが出てきた様子

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歩行者で道がふさがれている状態

 走行中、「CiKoMa」は前から来る人、立ち止まっている人、後ろからランニングで走ってくる人を認識し、適切な行動をします。歩行者が前をふさいでいれば立ち止まったり、回避行動をしたりと、なかなかおりこうさんです。イチゴ農園までは約1kmあり、時間にして約20分の不思議体験。

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車内の端末に向かって音声入力してコミュニケーションを行なう

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歩車道を走るCiKoMa

 途中下車する場合は「止まって」といえば、安全な位置で停車します。そのコミュニケーションは、対話型でスマホライク。少し歩き、専用端末で「迎えに来て」と言えば、また迎えにきてくれます。この「専用端末で」というのは、現時点での話。並行してどういった形でコマンドを送るのがベストなのか、というのは継続課題とのこと。

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実証実験のロードマップ

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CI-MEV

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 Hondaは2024年頃から、ここで使われている機能の一部を搭載した2人乗りのCI-MEVを用いた実証実験も予定しています。具体的な機能については明かしていませんが、「常総市はコミュニケーション機能を使った無人運転よりも前に、交通事故ゼロを求めている」(安井氏)とのこと。このように意見を広く募りながら開発を進めていく ようです。

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