最近のタブレットはWindowsのセカンドスクリーン(外付けディスプレー)機能を持ったものも出てきています。サードパーティー製のアプリでその機能を実現できるものもありますが、Windowsの標準機能としてタブレットを2つ目のディスプレーとして使えるほうが手軽です。
今回は海外で販売されているノキアブランドのタブレット「T20」を使ってみました。
Nokia T20は2021年10月発売とやや古い製品で、筆者の居住する香港ではWi-Fiモデルの中古版なら1万円台で売っていることもあります。筆者は4Gモデルの中古を約2万5000円で購入。現在は後継機として2022年9月から「T21」が販売されています。T20のスペックはチップセットがUNISOC T610、10.4型(2000×1200ドット)ディスプレー、バッテリー8200mAh、エントリークラスの製品です。しかし、標準で「Second Screen」アプリがインストールされているのが特徴の1つです。
WindowsとNokia T20を同じWi-Fiに接続後、T20でSecond Screenを立ち上げた状態でWindows側で「Windowsキー+K」を押して接続パネルを開くと、使用可能なディスプレイとして「Nokia T20」が出てきます。
タップして接続すると、次の画面でタブレット画面でのタッチやマウス、キーボード入力を使うかを選択。これは迷わず許可したほうがいいでしょう。あとはセカンドスクリーンをどのモードで使うかを選びます。
今回は拡張画面を選択。このようにWindowsの横に置いたNokia T20の画面がWindowsになりました。
Wi-Fiでつながっているのでワイヤレスディスプレイとしても使えます。AndroidタブレットをそのままAndroidとして使ってもいいのですが、Windowsの作業中やプレゼン画面をちょっと人に見せる、なんてときに使えそうです。
使い勝手がいいと感じたのは縦画面にして、Windowsの横に置いて画像一覧やSNSのタイムラインを表示するといった使い方。タッチ操作できるので使いやすいです。ただし全体的な反応はやや遅く、これはタブレットのチップセットに起因すると思えますが、一般的な外付けのディスプレーをつないだ時に比べると動きはやや緩慢。画面の書き換えも時々バグる場合もあります。とはいえタブレットを単体で使わないときにPCに接続してセカンドスクリーンにできるのは便利です。
スマートフォンの画面も大型化してきており、筆者のように折りたたみスマートフォンを使っていると、タブレットの使い道があまりありません。しかし、PCのセカンドスクリーンになるのなら、ただの外付けディスプレーを持ち運ぶより有用です。サムスンやレノボなどもこの機能を持ったタブレットを日本で出していますから、出張や旅行用として購入するのもいいかもしれません。
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