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パナソニック、i-PROのAIカメラを販売へ。検知対象の追加に対応

2024年02月07日 17時30分更新

 パナソニック コネクトは2月7日、i-PROのハイエンドAIネットワークカメラ「Xシリーズ」9機種を2月より順次取扱い開始することを発表した。

 従来のAIアプリケーションは、人物、車、二輪車など、既に学習済みの対象物のみ検知が可能で、昨今被害が増加しているクマやイノシシなどの動物、工場におけるフォークリフトといった特殊車両など学習されていない対象物は検知することができなかった。これらを検知するためには新たなアプリケーション開発が必要となるほか、様々な現場環境によって、検知したい対象物と類似した物体の誤検知(誤報)や、検知対象物が検知されない(失報)など、精度にも課題があった。

 新開発のAI現場学習アプリケーションでは、現場で追加学習することで、検知対象の追加や検知精度の改善などのAI動体検知アプリケーション(WV-XAE200WUX)の性能向上が可能。これにより、従来と比べて信頼性の高い解析データの取得や誤報・失報を抑えることが可能となり、野生動物による被害や工場内での接触事故の未然防止、無駄な現場巡回業務の削減などを実現するという。

 新Xシリーズは、基本性能や筐体デザインはそのままに、AI性能を大幅強化。現行モデル比で4倍のAI性能、3倍CPU性能を実現し、最大9つのAIアプリケーションを搭載した。最大5つのAIアプリケーションの同時使用が可能。切り替えの手間なく必要なAIアプリケーションを1台のカメラで運用できる。さらに、アプリ領域を大幅拡張(RAM 450MB、ROM6 GB)したことにより、高負荷の画像解析をカメラ単体で実現する。

 AI現場学習アプリケーションにより、現場でのAI機能強化が可能。今まで標準で識別できた人・車・二輪車以外にも、例えば製造業ではフォークリフトといった特殊車両など、検知したい対象を現場で追加学習させられる。

 50m照射のIR-LEDと光学3.1倍ズーム(8MPモデルは2.0倍)と、AIプロセッサーの画質自動最適化により、夜間でも対象物を明確に撮像できる。

 さらに、第3者機関発行の電子証明書(Global Sign)がプリインストールされ、FIPS 140-2 Level 3に認定されたハードウェアの搭載に加えて、カメラの乗っ取りを防ぐセキュアブートをi-PRO製カメラとして初めて搭載。セキュア性能が高い映像監視システムを提供する。

 屋外用ボックスカメラ、屋内用ドームカメラ、屋外用ドームカメラのそれぞれ解像度2MP、5MP、8MPモデルも各3機種で計9機種をラインアップする。2MP、8MPモデルは2月、5MPモデルは4月より販売する。

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