OpenAIは2月7日（日本時間）、ChatGPTおよびDALL-E 3モデルを提供するAPIで生成された画像にC2PAを使用したメタデータが含まれるようになったことを発表（いわゆる“電子透かし”）。これにより、OpenAIによって生成されたAI作の画像を簡単に識別することが可能になる。
現在のところメタデータは削除可能
Images generated in ChatGPT and our API now include metadata using C2PA specifications.
— OpenAI (@OpenAI) February 6, 2024
This allows anyone (including social platforms and content distributors) to see that an image was generated by our products. https://t.co/kRv3mFnQFIpic.twitter.com/ftHqECS8SB
C2PA（Coalition for Content Provenance and Authenticity）標準は、出版社、企業、その他の組織がメディアにメタデータを埋め込み、その起源や関連情報を検証するためのオープンな技術標準。
メタデータが含まれているメディアは「Content Credentials Verify」といったサービスを使用し、OpenAIのDALL·E 3モデルによって生成されたかどうかを確認することができる。
OpenAIは「これにより、偽情報やデジタルコンテンツの改ざんに対する有効な手段を提供し、デジタルコンテンツの透明性と信頼性を高めることができる」とその効果を強調している。
ただ、現在のところメタデータは偶然もしくはスクリーンショットなどで意図的に削除できるうえ、多くのSNSはアップロードされた画像からメタデータを削除しているため、この機能が完全に機能するとは言い難い。
OpenAIは「出所を確立するためのこれらの方法を採用し、ユーザーがこれらの信号を認識することを奨励することが、デジタル情報の信頼性を高める鍵である」としている。
なお、この変更は2月12日までにすべてのモバイルユーザーにも展開される予定だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります