人の感覚は意外と高性能。AよりBの方が静かだとか、数度の気温差が肌でわかる、輝度の高いライトがどちらか区別できるなど、違いを把握することに長けています。
ただしこれは、比較するものが同じ環境にある場合に限ります。例えば、室温25度の部屋に入った場合、夏場なら涼しく感じますが、冬だと暖かく感じますよね。これは直前までいた環境に影響されるからです。つまり、感覚は相対的な比較は得意ですが、絶対的な評価は難しいわけです。
では、周囲に影響されない絶対的な評価をするには、どうすればいいでしょうか。最も簡単なのは、感覚に頼るのをやめること。そう、各種測定器を使い、数値化してしまうことです。
測定器といわれると身構えてしまいますが、意外と身近でも使われています。例えば、温度計もそのひとつ。気温を測る、体温を測るといったように、生活の中であたり前のように使われています。つまり、測定器が家庭にあったところで普通ですし、珍しくも不思議でもありません。
とはいえ、高精度なプロ向けの測定器は個人で購入するには高価。そこで、手が届く価格で、騒音・温度・湿度・風速・照度の5つが測れる多機能測定器を借りして試してみました。それが、サンワサプライの「CHE-MULTI-1」(実売価格3万4000円前後)です。
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