ヤマハは1月31日、ゲームストリーミングオーディオミキサー「ZG02」を発売した。実売価格は2万3100円前後。
ヤマハは2022年6月に、ゲーム配信やボイスチャットに最適なオーディオインターフェースとして「ZG01」をリリースした。ZG02は、ZG01に搭載されていた音声を抽出できるHDMI端子を取り払うなどして、安価にしたモデル。パソコンはもちろん「PlayStation 5」や「Nintendo Switch」など家庭用ゲーム機での使用も可能になっている(別途電源供給用にUSB接続が必要)。
ZG02の特徴は、音声出力/入力をそれぞれ2チャンネルもっていること。。出力には「Voice」と「スピーカー」があり、音声チャットソフトの音声をVoiceに出力することで、ゲーム音声などとは別に、チャットの音声のみを「Voice Chat Level」のつまみから調整できる。
入力には「Voice」と「Streaming」がある。Voiceはその名の通りマイクの音声を出力する。そしてStreamingは、配信で音声を出力するためのチャンネル。これをソフトウェア上で調整することで、自分に聞こえる音量は変えることなく、マイク、チャット音声、ゲーム音声のバランスを変更できる。
高機能なDSPはそのままに、ゲームサウンドやマイク音声にエフェクトをかけられるプリセットボタンを搭載している。また、パソコン上で専用ソフトウェア「ZG Controller」を使用することで、音量や各種エフェクトの設定を細かく調整できる。
ゲームエフェクトには、サラウンドのゲーム音声をステレオヘッドホンでも立体音響で楽しめるヤマハ独自技術「ViReal Technologies for headphones」を搭載。さらに、サラウンドに変換された信号はそのまま出力することができ、配信などでは視聴者も立体音響を楽しめる。そのほか、FPSゲームなどで活躍する足音にフォーカスしたものなど、特定の音を聞きやすくするEQもある。
先日、ヤマハとElgatoがコラボを発表したが、ZG02でもElgatoの「STREAM DECK」からZG Controllerの調整が可能となる。
ZG02は従来のZG01から、ほぼHDMI端子の部分を取り除いただけのものになっている。HDMI入力は音声を抽出してPCの音声とミックスするもので、キャプチャー機能はないため、使う予定がないと考えた人もいたのではないだろうか。この機能は省略されたが、ZG01譲りの高機能なDSPはそのままに安価になり購入しやすくなった。フレンドとのボイスチャットや配信を始めて見ようという人は検討してみてはいかがだろうか。
「ZG02」の主なスペック | |
---|---|
入力チャンネル「マイクロフォン」 | コンボ (Mic, +48 V ファンタム電源) 3.5mmミニ (ヘッドセットマイク, プラグインパワー) ※コンボ入力とヘッドセットマイクの同時使用は不可 |
入力チャンネル「USB」 | 2系統の音声チャンネル(Voice, Streaming) |
出力チャンネル「PHONES」 | 3.5mm ステレオミニ (ヘッドホン / ヘッドセット) |
出力チャンネル「MONITOR OUT」 | 2系統の音声チャンネル (Voice, スピーカー) |
機能 | MUTE ボタン×1, モニターセレクトボタン×1, エフェクトプリセットボタン×3 (Voice×2, Game×1) |
DSP | ZG SURROUND, FOCUS MODE/EQ, 3D VOICE CHAT, ボイスチェンジ/ゲームサウンドエフェクト ※詳細はZG Controllerで設定 |
USB オーディオ | USB Type-C(PC):サンプリング周波数:最大48kHz, 量子化ビット数:24-bit, USB Type-C(Console):サンプリング周波数:最大48kHz, 量子化ビット数:16-bit |
USB DC 電源入力 | 5V DC, 900mA |
寸法 | 162×61×113mm |
質量 | 0.6kg |
同梱品 | USB 2.0ケーブル (Type-A to Type-C) 1.5m×1, スタートガイド, セーフティガイド |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります