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NTT Com、故障で回線を自動切替できるIoT端末向けSIM

2024年01月31日 15時30分更新

 NTTコミュニケーションズは、2023年3月28日からトライアル提供を実施してきた「Active Multi-access SIM」の商用提供を1月31日より開始した。

 本サービスは、1枚のSIMだけで自律的に接続先回線が切り替わり、回線の故障に備えたキャリア冗長化を幅広いIoT端末で実現する。これによりIoT端末側に通信の監視や切り替え機能を実装せずに済む。

 近年IoTソリューションを活用した事業を展開する企業が増加。信頼性の高いネットワークを構築するために複数キャリアを用いて冗長化したいという要望が増えたことから本サービスを開発した。

 メインキャリアの回線が故障した場合、故障を自動で判定しサブキャリアへ切り替わる。一定時間経過するとメイン回線への切り戻しを自動的にするアプレットをSIM内に搭載し、手動操作や複雑な設定は必要ない。ETSI/3GPPで標準化された仕組みを採用し、これらに準拠した幅広いIoT端末(SIM Toolkitが動作するもの)で動作する。

 回線はNTT Comが一元提供し、別に契約するより手間や料金を抑えられる。またメインキャリアは、データ使用量に応じたプランを用意し、容量シェアにも対応している。SIMは1枚から発注可能で、開通や休止などもウェブから管理できる。

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