みなさん、はじめて行く場所で迷うなんて経験ありませんか?
方向音痴な筆者は、取材先で迷うことなんて日常茶飯事。とくにターミナル駅近隣で発表会なんてあった日には、30分以上、時間に余裕をもって出発するなんてザラです。
ですが、時代は令和。私たちには人類の叡智の結晶、スマホがあります。
さてみなさん、ARについてご存じでしょうか。AR=Augmented Realityとは拡張現実のこと。たとえば、家具の雑誌があるとします、それにスマホをかざすと、その家具がスマホ内で立体的にみられる技術のようなものをARと呼びます。
その技術を応用したものが、今回利用する「ARナビ」。簡単にいうと、矢印が目的まで案内してくれる超便利機能。最近だと、GoogleマップやiPhone搭載のマップなど、ほとんどの地図アプリに搭載されています。
今回はこのARナビを使って、東京は都庁まで観光してきました!
で、なんで都庁なのってことですが、つい最近、東京都交通局が都営地下鉄大江戸線の都庁駅にARを活用したナビシステム「インドア ライブビュー」を導入したからです。これまで地下鉄内ではライブビュー機能に対応していなかったんですね。
Googleマップのインドア ライブビュー機能を使ってみた
地下鉄でのインドア ライブビューの起動は以下の手順を踏むことで起動できます。
①Googleマップに目的地を入力
↓
②「経路」をタップ
↓
③「徒歩」を選択
↓
④ライブビューをタップ
↓
⑤周辺の建物などにカメラを向けて周辺情報を読み取る
↓
⑥インドア ライブビュー起動
たったこれだけでスマホの画面がAR仕様に! あとはスマホに従って、目的地に進むだけです。
歩き始めると、Googleマップがどんどん更新され、行き先を示してくれます。
しばらく歩くと矢印が上向きに。これは、エレベーターに乗れという指示のようです。スマホに諭されるがまま、エレベーターに乗り込むとB1で下りろとの指示が。
続いて、エレベーターに乗り込むとB1で下りろとの指示が表示されました。また道なりに建物内を進んでいくと、あっという間に、都庁入口に到着!
なんと便利な。ちなみに本機能の使用中は、歩きスマホ防止のため注意喚起が表示され、駅プラットフォームでは使用制限がかかります。
駅構内はスマホ画面を立てて、顔を上げた状態でスマホを持って歩く場合のみ案内が表示され、スマホを倒すと地図画面に切り替わる仕様となっています。
別のアプリでも検証
ちなみに地下鉄内でYahoo!マップ、iPhone標準搭載のマップ機能を使って検証もしてみました。
Yahoo!マップでは、空間把握ができていないのか、直線ナビ(矢印)が表示され、上下などの詳細情報は読み取れない様子。
またiPhone標準搭載のマップも同様で、地下鉄内では対応していないのか、スキャン機能使えず、ARナビを起動することができませんでした。
ということで、現状(といっても都庁駅だけ)は地下鉄構内では、Googleマップが一番正確に目的地まで、ナビしてくれそうです。
都内にはそれこそ迷路といわれている新宿駅や渋谷駅、東京駅などがあるので、駅構内で正確なインドア ライブビュー機能が使えるようになるとかなり便利になるはず。
東京都交通局では都営地下鉄において導入駅を拡大していくそうなので、筆者も期待して待っていようかと思います。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります