さとるの自腹旅レポート 1泊、実質0円
10万円で10日間、東南アジアを何ヵ国まわれるか挑戦してみた バスで国境を越えたらマレーシアの巻(4ヵ国目)
今回は円安やインフレの影響を乗り越えて「東南アジアを10万円・10日間で何ヵ国まわれるか?」という企画チャレンジのシリーズ第3回。前回は2ヵ国目のシンガポールからプチトラブルの連続に見舞われながらも、3ヵ国目のインドネシアに渡り、「ビンタン島でビンタンビールを飲む」というミッションを無事達成しました。
3日目(2023年12月22日)
バスで国境を越え経てマレーシアへ
早朝のフェリーでインドネシアのビンタン島から、シンガポールのタナメラ・フェリーターミナルまで戻ってきました。ここから次の国マレーシアへと向かいます。旅程を考えた時に空路も調べたのですが、シンガポール・チャンギ国際空港発の飛行機はちょっと割高でした。どうやらチャンギ国際空港は東南アジアのなかでも、航空券自体の価格にプラスして空港使用料や税金が高めなんですよね。
今回の渡航期間ですと、トータルで62.2SGD(シンガポールドル)。円安の影響もあり、日本円に換算すると約6850円。LCCの東南アジア路線は、航空券自体の価格が1万円以下〜バーゲンだと数千円や数百円というケースもあるので、この空港使用料や税金の割合が大きくなってしまいます。
そこでマレーシアへは飛行機を使わず、長距離バスを駆使して移動することにしました。ルートはまずシンガポールからマレー半島の南端、国境となるジョホール海峡を越えたジョホールバルへ。さらにそこからマレーシアの首都・クアラルンプールまで移動します。
シンガポールとジョホールバルの国境越えは、逆ルートで体験済み。10年ほど前にWeb版の週刊アスキーで「SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅」というシリーズの5回目と6回目でレポートしています。
10年経ってもやっていることは同じだな〜と思いつつ、まずはフェリーターミナルから路線バスと地下鉄を乗り継いで、クイーンストリート バスターミナルへ移動します。シンガポールには交通系ICカードの「EZ-Link」がありますが、数年前から路線バスや地下鉄は、クレジットカードのタッチ決済やApple Pay、Android Payで乗車可能になっています。なので、EZ-Linkに現金でチャージして使うより、スマホで乗るほうが手間がかからず断然ラクチンです。
クイーンストリート バスターミナルで、ジョホールバルへと国境を越える急行バスのチケットを購入。急行バスの運行会社はCauseway Link(黄色いバス)とSingapore-Johor Express(赤いバス)の2社があります。とはいえ発着場所のバスターミナルも所要時間も価格も同じなので、タイミング良く出発するほうのバスチケットを買えばオーケーです。
東南アジアの"あるある" その1
タッチ決済トラブルで急遽、現金支払いが発生!
国境越えのバス運賃は4.80SGD(約515円)です。バスチケット販売の窓口にはタッチ決済対応のクレジットカード決済端末があったので、スマホで支払おうと思ったのですが、なんと「機械が壊れているので現金かEZ-Linkカードしか使えない」と言われてしまいます。
以前はEZ-Linkカードを持っていたのですが、地下鉄や路線バスはスマホのタッチ決済で乗れるようになったため、今回は日本に置いてきちゃったんですよね。しかたなく現金で支払いました。ただこの「機械が壊れているので現金だけ」って、東南アジアを旅しているとよくあります。本当に壊れているのか疑いたくなるくらいに遭遇しますので、スマホ決済できると言っても、ある程度は現地通貨で持っていたほうが安心です(自分の場合は、2000円分くらい準備しておくようにしています)。
(次ページ:出入国手続きをして、いよいよマレーシアへ)
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