インタビューに答えてくれたのは、金町駅前脳神経内科の院長 内野勝行氏。「記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯脳のおそうじスープ」の著書でも知られ、投薬だけに頼らず「生活の中で脳のメンテナンスをする」という視点を大事にしている医師だ。
−金町駅前脳神経内科では、先月から待合室にkikippaを設置しているそうですね。これはどのようなきっかけからですか?
内野「もともと、マサチューセツ工科大学の研究には目を通していて、ガンマ波サウンドというものには興味を持っていました。そんな折、kikippaの存在を知って、これは置くしかないと思って導入しました」
−ガンマ波サウンド、認知症予防につながる可能性があるというのは本当なんでしょうか。
内野「マウスの研究では、その可能性が示されていますよね。40Hzの変調音を聞くことで、脳にとっての老廃物であるアミロイドβを代謝しやすい脳の状態が生まれるのではないかと期待しています」
−アミロイドβという物質が溜まってしまうと、認知症を発症するリスクが高くなっていくということですよね。特定の音を聞くことによって、それを外に出しやすい脳の状態を作ってくれると。
内野「そうそうそう。アミロイドβっていうのは、脳のゴミなんですよ。脳を使うと出てきて、誰にでもあるものなんですが、過剰に溜まっていってしまうとよくない影響が出てくる。kikippaには、それを排除しやすくする効果を期待したいですね。実際に聞いてみるとわかりますが、ガンマ波サウンドを聞くと、脳に特殊な負荷がかかっている感じがします。この負荷が、脳の代謝にとっては、いいストレスになるのではないかと考えています」
−実際に設置してみて、患者さんからのリアクションはありましたか?
内野「『なんとなく、聞いていていい感じがする』とか『これってどこで買えるの?』とか、診察時に尋ねられることがあります。私、よく言うんです。この病院のライバルがスターバックスだって」
−ライバルがスターバックス?
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります