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NEC×NTT東日本、IOWNでのAPN活用のユースケース創出に向けて実証開始

2024年01月24日 17時30分更新

 日本電気(NEC)と、東日本電信電話(NTT東日本)は1月24日より、「NEC CONNECT Lab with IOWN(Lab with IOWN)」と、「IOWN Lab」を接続し、IOWNにおけるオール・フォトニクス・ネットワーク(APN)を活用したユースケース創出に向けて実証を開始した。

 IOWN(アイオン)とは、あらゆる情報をもとに個と全体との最適化を図り、光を中心とした革新的技術を活用し、高速大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想。

 IOWN構想を実現するためには、多くの産業分野、地域のさまざまなパートナーと新たなユースケースを共創していくことが重要。NECでは、本活動の一環として、多くの企業と連携してオープンイノベーションに取り組むことを目的としたLab with IOWNを昨年に開設した。

 またNTT東日本は、IOWNを市場で受け入れられる形で事業化、社会実装していくことを目的とし、IOWN技術をパートナーと共創できる環境であるIOWN Labを1月24日に開設している。

 今回、両社は地域の課題解決やイノベーションの創造に向けたユースケース創出を目的に、実証を開始。第一弾としてNECの顔認証技術を活用し、遠隔からの顔認証を実証する。

 映像内に登場する多数の顔データを同時にリアルタイムで認証する場合、高速処理が求められるため、通常は解析用の認証サーバーを撮影場所付近に設置する。

 本実証では、解析用の認証サーバーが設置されていないIOWN Labで撮影した映像データを、APN経由で遠隔のLab with IOWNに伝送し、顔認証をした結果をAPN経由でIOWN Labに設置されたディスプレーにリアルタイムに反映できることを確認したという。

 将来的には、複数のカメラで撮影された大容量のデータをリアルタイムに遠隔地のコンピューティング基盤で処理することで、クラウドでのサービス提供による導入コスト削減を実現できるとしている。

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