明日開催、京都大学・プラットフォーム学連続セミナーVol.26「標準化・ルール形成とプラットフォーム学」
生成AIでも注目される標準化・ルール形成の、今とこれからを語る京都大学セミナー開催のお知らせ(1月25日参加費無料)
本連続セミナーは、京都大学「プラットフォーム学卓越大学院プログラム」が主催し、角川アスキー総合研究所の運営協力によって実施しています。
昨年、2023年は、日本でも多くの企業が生成AIの積極的な活用を推進し、生成AI元年と言われている。今年に入っても、すでにさまざまな動きが起こっているが、1月17日には産学連携での生成AI活用を目的とした「一般社団法人Generative AI Japan」の発足が発表された。同団体は、生成AI活用における教育やキャリア、協業、共創、ルール作り、提言を行い、日本全体の産業競争力を高めることを目指すという。
生成AI分野においては、著作権法等の知財関連の整備もあって、大規模言語モデルの開発や学習の場として日本が注目されている。すでに日本に開発拠点を置くAI開発企業も少なくない。だが、一方でその研究開発や利用に一定のルールや制度が必要という議論も広くなされていて、ルール形成へ日本がいかに対応していくのかが重要なポイントになっている。
「競争領域」と「協調領域」といったような言葉が、一般のビジネスシーンでも使われるようになっており、生成AIに限らず、そういった国際標準化やルール形成が多くの企業でもいま課題になっているだろう。市場を拡大するために、どういった技術や制度を標準化すべきか、そして自社の優位性を確率するためにどういった領域で勝負するかということが、いまでは日常的に議論されている。
国としても、ルール形成、あるいはルールに沿った国際標準化は、さまざまな分野における市場の創出に貢献するとして、国際標準化活動を戦略的に推進している。現に、とくに欧州で形成されたルールによって、日本企業が市場において苦戦するような事例も多く、日本としてどういったルール形成戦略をとって行くかということは、重要な政策課題となっている。
標準化・ルール形成は世界を制す
国際競争力の強化において、戦略的なイニシアティブを確保することが極めて重要となっている、それらの「標準化・ルール形成」の現状とこれからを語るセミナーが、1月25日(木)に開催される。
京都大学「プラットフォーム学卓越大学院プログラム」では「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の方も無料参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として定期的に展開している。その第26回で、標準化・ルール形成をテーマに取り上げる。
標準化・ルール形成の取り組みが、なぜいま重要なのかを考察するため、まずプラットフォームの歴史と標準化の歴史を振り返り、インターネットなどの標準化された技術基盤と周辺技術の拡充、市場自体の拡大による収益増、協調領域と競争領域の区別による戦略立案の一般化など、技術的要因についても詳しく掘り下げる。
さらに、標準・規格と規制を組み合わせたアプローチや、企業文化のルール適応型からルール形成型への変革、多様な技術標準・ルールに対応できる安心・安全基盤など、技術や施策についても考える。最後に、現状の課題や競争領域での競争激化による参入障壁の低下、人材や体制の整備、知的財産権の過剰な保護など、阻害要因についても議論する。
参加は無料で、申し込みはセミナー開催当日の1月25日(木)正午まで受け付けている。登壇者等の詳細は 標準化・ルール形成を巡る状況や変化をどう捉え考えるか~京都大学セミナー開催のお知らせ(1月25日参加費無料)を参照。
京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.26】イベント詳細
・イベント名:標準化・ルール形成とプラットフォーム学 ~標準化を巡る状況や変化をどう捉え、考えるか~
・開催:2023年12月25日(木)16時45分~18時45分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院プログラム
・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・登壇者
・ソニーグループ株式会社 知的財産・技術標準化部門 スタンダード&パートナーシップ部
五十嵐卓也 氏
・株式会社シクロ・ハイジア 代表取締役CEO
小林誠 氏
・京都大学 プラットフォーム学卓越大学院プログラムコーディネーター
原田博司教授
・お申し込みはこちらから
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります