ガチでいい写真が撮れる、賢くて高性能な(だけどお値段もそれなりにする)カメラもいいけど、小さくて軽くて気軽に持ち歩けて、お値段もそこそこなカメラというのも魅力的だよね、ってことで、今回は、2024年1月発売のパナソニック「LUMIX G100D」である。
Vlog用の機能も充実した、小さくて軽くてかわいいミラーレス一眼。ジャンルとしてはエントリー機になるかな。カメラに慣れてなくても簡単に使えるカメラ。何より小さくて軽くてかわいいのは正義なので、猫撮りに向いた「42.5mm F1.7」の単焦点レンズを装着。小さなボディにコンパクトなレンズという組み合わせが実にいいのである。
そして撮ったのが、冒頭写真。猫宅訪問で訪れたおうちのクリフ。
さらに、この組み合わせで「保護猫シェルター QUEUE」におじゃましてみた。室内で猫を撮ろうと思ったら、360度どこにでもさっと反応できる身軽さが必要なので、こういう小さなセットが向いてるのだ。
そして撮ったのがこれだ。ぎゅっと集まってる3匹なんだけど、カメラに気づいてるのは真ん中のハチワレだけっていうのがいい。
同じ3匹を別角度から。冬のよさは(その時間は短いのだけど)、太陽の位置が低いので日差しが部屋の奥まで届くこと。この日差しは冬ならではだ。
トンネルの中まで日差しが届くので、コントラストが高い写真を撮れる。
ちなみに、こんな三ツ又のトンネルであります。
マイクロフォーサーズは、センサーサイズが小さいのであまりボケを楽しめないって言われるけど、そこはレンズしだい。特に、パナソニックの「LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S.」は、コンパクトで軽くてけっこう寄れて価格も手頃なので、G100Dに向いてるうえに、猫撮影の距離だといい感じにボケてくれるのだ。
エントリー向けのカメラとレンズと軽んじてはいけないのである。
さらに、もうちょっとお手軽にボケを楽しめるレンズってことで、シグマの「56mm F1.4 DC DN」を引っ張り出し、顔にフォーカスを合わせて、背景と一緒に手前もぼかしてみた。
G100Dを使うと、やっぱマイクロフォーサーズはコンパクトなカメラとコンパクトなレンズが似合うなあと実感する。猫を撮るときって臨機応変なフットワークが大事だから、カメラが軽いっていいんだよね。
猫瞳AF非搭載だし、コンティニュアスAFがあまり得意じゃないので、万能猫カメラってわけではないけど、日常的に持ち歩いてさりげない瞬間をさっと切り取る猫スナップカメラとしていいかも、と思ったのである。なんだか小さくてかわいいし。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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