最近のpovo2.0の通信速度はどうか
そんな使い道いろいろのpovo2.0だが、実際の使い心地はどうなのだろうか。結論から言えば、快適にデータ通信ができる。
実際にアプリから「24時間データトッピング」を申し込むと、すぐに適用開始で、高速でのデータ通信が可能。
速度計測をすると1日を通して速度は安定していると言ってよく、昼12時台の速度の落ち込みもない。昼休み中、ずっと高画質動画を見るということにも耐えられる。また、夕方から夜にかけての落ち込みもない。
11時30分頃(Mbps) | 下り | 上り |
---|---|---|
povo2.0 | 148.00 | 20.10 |
IIJmio(ドコモ) | 151.00 | 24.80 |
12時30分頃(Mbps) | 下り | 上り |
---|---|---|
povo2.0 | 133.00 | 19.30 |
IIJmio(ドコモ) | 1.33 | 10.40 |
そのほかの時間帯、特に夜間でも良好な速度を維持している。ちなみにpovo2.0の測定時は5Gの表示が出たり出なかったりで、データが流れると「4G」の表示になり、だいたい150Mbps程度の速度になった。比較のために測定したIIJmioはドコモ回線で、昼休み時間帯が大きく落ち込んでいるもののそのほかの時間帯は高速を維持することが特徴だ。
19時頃(Mbps) | 下り | 上り |
---|---|---|
povo2.0 | 148.00 | 22.20 |
IIJmio(ドコモ) | 162/00 | 21.50 |
なお、エリアに関しては筆者の行動範囲ではauが弱い場所がいくつかあったが、最近は改善傾向にある。電波が極端に弱い場所でなければ、データもスルスルと流れてくるため、最近では実用上もほぼ問題がなくなっている。
povo2.0はオトクだが、注意が必要な点もある
定額外の通話料は30秒あたり22円と格安SIMより高い
なにかと使い勝手がいいように見えるpovo2.0だが、いくつか注意が必要点もある。データだけで使う場合には問題がないのだが、音声通話の通話料金が3大キャリアの標準プランなどと同じ30秒あたり22円という点だだ。多くのMVNOの格安SIMの場合は30秒11円程度で提供しているケースも多く、それらと比べると倍となる。
あらかじめ通話定額を申し込んでいればよいが、そうでない状況で1時間の長電話を発信してしまった場合、MVNOの格安SIMなら1320円かかるところをpovo2.0では2640円。1回5分までの定額を申し込んでいたとしても、5分を超えたところは通常課金となるので、多額の支払いが必要となる。
もし、長時間通話の発信が予想されるユーザーであれば、基本料0円ではないが1GB使えて月額290円からの日本通信SIMやHISモバイル、超低速ながら月額250円使い放題のmineo「マイそく スーパーライト」、そして通話アプリからの発信が必要というハンデがあるが、国内かけ放題が標準で付いてきて、月1078円からの楽天モバイルも検討したい。
また、オンライン専用プランなのに開通の手続きが遅くなる可能性があることも覚えておきたい。ネットを検索するとpovo2.0はeSIMなら2~3時間で開通と書いてある記事もあるが、公式には「混雑時には完了まで数日かかる場合があります」と記載されているとおり、筆者が12月下旬にした申し込みも、夜間に申し込み、利用開始が可能になるメールが来たのは翌々日の夕方だったということもある。混雑状況によって大きく変わるということだ。
また物理SIMであったら、ここからSIMカードの準備と配送へと進むため、さらに時間がかかる。オンラインプランだからといってすぐ使えないこともある点は十分注意が必要だ。
サブ回線や音声通話利用で唯一無二の安さと便利さがある
povo2.0のサービスを見ると、基本料0円がまずメリット大。特に通話の着信だけなら基本料0円のまま使える。さらに基本料+かけ放題が月額1650円というのも最安クラスだ。
今後、データのトッピングも期間限定やおまけ付きなどを含めて、さまざまなものが用意されるだろう。さらなる新たな展開があるかもしれない。基本料0円で申し込んでおいて損のないpovo2.0。自分なりの有益な活用法を考えてみるのは楽しいだろう。
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