週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

KUSANAGI 9、高速化機能などを利用できるNginx環境を提供

2024年01月16日 11時00分更新

 プライム・ストラテジーは1月15日、同社の高速・セキュアな仮想マシンイメージ「KUSANAGI 9」にてApache httpd環境でNginxの機能を簡単に利用できる「Apache httpd behind Nginx」の提供を開始した。

 Apache httpdとNginxはWordPressなどの代表的なCMSを動作させるウェブサーバー。Nginxは高速で負荷にも強いメリットがあり、Apache httpdは.htaccessという設定ファイルによってユーザーの権限でアクセス権やリダイレクトを制御できるという利便性の高さが評価されている。

 従来のKUSANAGIでは用途や環境に合わせてApache httpdかNginxのどちらか一方を選択する必要があったが、Apache httpd環境からNginx環境に移行したいとする利用者もあり、その際は設定ファイル(.htaccess)の内容をNginxの設定ファイルに書き換えるなど、ウェブサーバーに関する知識と工数が必要になるため、容易に移行できないケースもあったという。

 今回、Apache httpd環境で運用しているユーザーが簡単にKUSANAGI環境に移行でき、Nginxによる高速化のメリットも受けられるApache httpd behind Nginxを開発して提供。ユーザーはApache httpd環境の利便性を活かしたまま、KUSANAGIの高速化機能fcache(キャッシュ機能により標準的なLAMP環境と比較しておよそ2330倍の高速化を実現)を利用できるようになる。

従来のKUSANAGIとApache httpd behind Nginx 

 そのほか、DoS攻撃対策機能のratelimitや、次世代高速通信HTTP/3など、従来はNginx環境のみで提供している機能も利用可能。さらに、Apache httpd behind Nginx、Nginx、Apache httpdのそれぞれの環境をコマンドひとつで切り替えることができるため、問題があった場合にも簡単に元に戻すことができる。

 Apache httpd behind NginxはKUSANAGI 9.4.10-1以上のすべてのエディジョンで利用できる。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります