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日常的な健康管理や、医療機関受診時のデータ提出に活用できる

Withings、心拍や酸素飽和度が測れる小型デバイス「BeamO」をCESで展示

2024年01月11日 18時00分更新

文● 貝塚/ASCII

大きな肺のビジュアルが気になって立ち寄った

小型デバイス1台で4つの重要なバイタルデータを計測

 米国ラスベガスで1月9日から開催中のCES 2024で、Withingsが小型のバイタルスキャナー「BeamO」を展示した。出展製品の中でも、優れた製品に贈られるCES 2024 INNOVATION AWARDのHonoreeを受賞している。

BeamO

 細長い形状を持ったデバイスで、長さは10数センチといったところ。持ってみたところ、軽くて頑丈そう。少し大きめの体温計といった雰囲気だ。外装を眺める限りでは、表示がLEDで浮き上がる方式のディスプレー、スイッチ、電極、センサーが確認できる。

シリコン製(?)の肺と心臓が動くモデルが置いてあった

 主な機能は「心電図の計測」「肺音/副雑音の聴診」「体温の計測」「酸素飽和度の計測」の4つ。つまりは、心電図計と、聴診器と、体温計と、パルスオキシメーターを小さな1つのデバイスにまとめ、アプリ経由でデータを管理できるようにした製品である。

このように、人差し指と親指で上下から挟み込むようにして計測する

 Withingsでは「健康診断のほか、急性的な症状が現れた患者が、医療機関を予約する際に医師が確認するための参考情報、慢性疾患患者の体調管理など、あらゆるシーンに役立てられるだろう」とコメントしている。

非接触型の体温計機能も設ける

 計測方法は極めて簡単で、本体を人差し指と親指で上下から挟み込むように持つことで、「心電図の計測」「肺音/副雑音の聴診」「酸素飽和度の計測」が完了する。「体温の計測」は、一般的な非接触型の体温計と変わらず、額に向けて計測スイッチを押すだけだ。

 この手軽さは、いつも身近に置いて、日々のバイタルデータを蓄積するのに相応しい。会場で何度か計測を試したが、1度もエラーが出ず、計測結果にもばらつきがなかった。正確でスピーディーな計測を実現していると感じる。なお現時点では、国内での販売時期や予定、価格については明らかになっていない。

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