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LINE NEXT、NFTプラットフォーム「DOSI」正式版を開始

2024年01月11日 16時45分更新

 LINEヤフーのグループ会社でグローバルNFTプラットフォーム事業を運営するLINE NEXTは1月11日、デジタル・コマース(D-Commerce)のプラットフォームにリニューアルした「DOSI(ドシ)」を、日本を含む世界180ヵ国において提供開始したことを発表した。また、既存のウェブサービスに加え、新たにモバイルアプリ(Android)を提供する。なお、DOSI正式版のiOSアプリでの提供についても順次進めている。

 DOSIは、2022年9月にベータ版としてサービスを開始したグローバルNFTプラットフォーム。2023年12月には、PayPal創業者のピーター・ティール氏が出資したPEファンドである「Crescendo」よりおよそ200億円の資金調達を決定している。本調達は、2023年におけるアジアのブロックチェーンおよびWeb3業界で最大規模としている。

 今回、正式版を提供開始したDOSIでは、NFTを保有するだけではなく、保有することでユーザーが継続的に特典を受けられるメンバーシップアイテムを展開。そのほかにも、NFTを基盤としたアプリメンバーシップやゲームアイテム、エンターテインメント分野のコンサートチケットなど、2000万以上のデジタルアイテムを提供する予定。

 LINE Xenesisが展開していた日本向けNFTマーケットプレイス「LINE NFT」などのNFT関連サービスは、DOSI正式版に運営が一本化される。今後日本のユーザーは、海外のNFTを購入できるようになり、また海外ユーザーとの取引が可能になる。

 DOSIでは、LINE NFTで人気を博したCryptoNinja Partners(CNP)や日本航空(JAL)などの日本コンテンツのほか、コミュニティベースのソーシャルプラットフォーム「SuperPlat」や株式投資および分析プラットフォーム「Quantrack」など、20以上のスタートアップ企業によるアプリメンバーシップアイテムを順次販売予定。

 なお、LINE Xenesisが提供していたLINE NFTなどのNFT関連サービスや、Finschia(旧LINE Blockchain)基盤のサービスにて発行されたNFTは、一部NFTを除き関連手続きをすることでDOSIにて利用できる。

 DOSIアプリでは、Web3に馴染みがないユーザーでも簡単に利用できるよう、LINEなどのSNSアカウントを利用したソーシャルログインやモバイル決済を提供。SNSアカウントを活用して手軽に会員登録やログインが可能な上、LINE PayやApple Pay、Google Pay、Naver Pay、暗号資産(FNSA、ETH)などでデジタルアイテムを購入できる。また、既存のDOSIウェブサービスを使用しているユーザーは、同じアカウントでモバイルアプリを利用できる。

 2023年5月にサービスを開始したWeb3ゲームプラットフォーム「GAME DOSI(ゲームドシ)」は、DOSIアプリ内のゲームカテゴリーに統合し、Web2ゲームだけではなく、Web3ゲームのアイテムも取引可能なゲーマー中心のゲームエコシステムを構築していく。また、開発プラットフォームであるDOSIソフトウェア開発キットDOSI SDKを新たに提供し、Web2サービスおよびゲーム開発企業をサポートする。

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