ワコムは1月10日(日本時間)、米国の同社公式Xアカウントが投稿した広告画像がSNSユーザーの間で話題となっていることを受け、日米双方の同社公式Xアカウントで見解を発表した。
ペンタブの広告にAI生成の画像が使われている?
1月6日(現地時間/日本時間1月7日)頃、米国のワコム公式Xアカウントが龍(ドラゴン)のイラストを用いた広告画像などを投稿。こちらの画像に対し、一部ユーザーが「龍(ドラゴン)のイラストはAI生成物ではないか?」と指摘したことで、情報が一気に拡散し、いわゆる炎上状態となった。
なお、当該イラストを含む同社公式アカウントの投稿は同日中に削除されたとみられ、すでに存在しない。
ワコムとしては生成AIの利用は確認できず
ワコムの発表によると、ユーザーから指摘のあったイラストは他社から購入したもの。購入時にAI生成物ではないことを確認していたほか、同社が実施した複数のAI検出ツールによるチェックでも生成AIの使用は検出できなかったという。
ワコムの投稿について。
— 株式会社ワコム (@wacom_info_jp) January 10, 2024
詳細は画像をご確認ください。 https://t.co/yDJVwBjhwjpic.twitter.com/M6YxctVJd0
一方で、ユーザーからの意見も踏まえると、イラストの制作過程をすべて確認し、生成AI不使用の確証を得ることは困難であると判断。当該イラストの利用を取りやめたとしている。
同社は本件を受けた対策として、今後、イラストの使用プロセスを見直し、更新する予定だという。
ワコムは1983年設立のPC周辺機器メーカー。イラスト制作などに用いるペンタブレットなどを製造するほか、2023年にはAIが人間の筆遣いの癖などを検出することで、人間が描いた作品であることを証明できる技術も発表している。
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